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米国中からCMOが集まるカンファレンス開幕。ダイバーシティにフォーカスしたセッションが展開

米国のフロリダ州オーランドで行われている、ANA(Association of National Advertisers)が主催するマーケティングカンファレンス「ANA Masters of Marketing Week」が10月2日に開幕。毎年、米国の主要企業のCMOが多数集うこのイベントでは、冒頭でANA CEOのBob Liodice氏がどのようなことを述べるのかに注目が集まっています。
10月3日に行われたオープニングリマークで同氏は、「今回のカンファレンスではダイバーシティ焦点を当て、MULTICULTUAL マーケティングについて語り合おう」と語りました。 カンファレンスのテーマは「DRIVING GROWTH」。そのためにANAが注力していることがAIMM(Alliance for Inclusive and Multicultural Marketing )。ANAのMULTICULTUAL マーケティング委員会が取り組む「#SEEALL」という、多様性すべてに目を向けようというプログラムや、成長のためには男女平等が大切というメッセージの「#SEEHER」の取り組みについて言及しました。

さらに、それらを計測する指標のCIIM(Cultual Insights Impact MeasurMeasure for Ads)や、GEM(Gender Equality Measure for Ads)についても説明し、それらが企業の売上向上に寄与しうると説明するなど、ここ数年の傾向であった「メディアの透明性」「アドフラウド」とは異なる切り口でのオープニングとなりました。 その後に行われた初日のプレゼンテーションで目立ったのが、外食、小売・流通、テーマパークなど、リアルに顧客と接点を持つ業種でした。スーパーマーケットのTARGETのほか、DUNKIN’、Pearle Visionのプレゼンに共通していたのが、一度苦境に陥ったブランドをいかに復活させたのか? DRIVING GROWTHに何が寄与しているのか?という点でした。いずれも、基本に立ち返ること、自分たちのブランドの目指すものは何かを理解したうえで、「徹底的に顧客インサイトをリサーチ、フォーカスし、それにそぐわないようであれば、ためらわずによりよい顧客体験につながる方法を選択すること」でした。また、社員や店舗で働く人など、かかわるスタッフにスポットをあてたクリエイティブの事例も目立っていました。
従来のルールに縛られることなく、そこからの脱却を果たすことでGrowth を実現しようというメッセージがそれぞれの企業から発信されていることが印象的でした。 カンファレンスは、10月5日(土)まで行われ、約3000人のマーケターが参加しています。

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