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新記録! 骨伝導イヤホン「EarsOpen(EO)」がクラウドファンディングで1億円超調達、ハイレゾ並の音質を誇る技術に評価集まる

日本のクラウドファンディングサービスで記録更新です。

耳にクリップで装着するタイプのイヤホン「EarsOpen(EO)」の資金調達プロジェクトが2017年6月1日、7594人の支援者から1億105万1161円を獲得してクローズしました。

プロジェクトは株式会社ワンモアが運営するクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」で実施されていました。同社は2015年7月にCCCグループのT-MEDIAホールディングス(以下T-MEDIA)と資本・業務提携をしており、T-MEDIAが運営するポータルサイト「t-site」と連携しています。


TechWaveの調べでは、これまでモノ系クラウドファンディングの最高調達額を記録したのはソニーが社内製品のみを出品するクラウドファンディングサイト「First Flight」で、スマート腕時計「wena」で調達額は1億716万6千円 1億663万7800円(2017/7/19更新)でした。

「EarsOpen(EO)」の調達額はわずかに及びませんが、公募型のクラウドファンディング・プラットフォームとしては国内過去最高額とみられます。

EarsOpen(EO)を支える世界一の技術

「EarsOpen(EO)」の最大の特徴は、耳を塞がないイヤホンであるということ。通常のイヤホンのように鼓膜を使わず骨を通じて音を聴くというもので、音楽を聴きながらまわりの音もしっかり聞くことが出来ます。

この骨伝導イヤホン「EarsOpen(EO)」を開発したのは、骨伝導技術を活用したコミュニケーション・デバイスを専門に手がけるメーカー「BoCo」社。

BoCo社は、骨伝導の技術で多くの基礎発明特許と歴史のあるゴールデンダンス社が持つダイナミック振動子の技術を応用し、駆動の無駄が限りなく減らすことができる円柱状で世界最小の直径10mmというサイズにすることに成功しました。これにより骨伝導製品として初めてのハイレゾ級音質を実現したとのことです。

骨伝導方式を使うことで、聴覚に障害をもつ人が音を聞こえるようになるケースもあり(聴覚補助モデルあり)、性能面のみならず社会貢献面でも注目を浴びました。

成長を続ける国内クラウドファンディング

日本のクラウドファンディングはエンタメコンテンツとハードウェア系が主流ですが、昨今は特にハードウェア系の躍進が目立ちます。

現時点の次点は、クラウドファンディングサイト「Ready For」で実施された「レーザー加工機 FABOOL」のプロジェクトで支援総額は6011万5200円。

クラウドファンディングサイト「Makuake」で、ポータブルDJデバイス「GODJ Plus」が2016年に5303万7600円(GODJ Plusが記録樹立、被災地ソニーウォークマンの工場で生産開始へ 【@maskin】)の記録を樹立した後、2017年6月にハイブリッドバイク「Glafit」(Makuake過去最高ペース − 3日弱で4000万円突破、自転車+電動バイク Glafitが405台を完売)がそれを上回る勢いで躍進。記事執筆時点では在庫が切れているため成長が止まってはいるものの、プロジェクト期間終了まで80日以上残っているため、コースを追加すればさらに伸びる可能性があります。

「EarsOpen(EO)」の注目点は支援人数の多さです。価格こそ5880円から(有線モデル200人限定・Super Early Bird)と安価ではあるものの、全体で7594人が支援したということは日本のクラウドファンディングの記録に残る規模であるといえるでしょう。

【関連URL】
・世界初、ハイレゾ級骨伝導CLIP型イヤホン「EarsOpen(EO)」 | GREEN FUNDING by T-SITE – クラウドファンディング
https://greenfunding.jp/lab/projects/1848

蛇足:僕はこう思ったッス
 日本のモノ作り技術者と起業家のタッグがなしえた成果としてこの件をみました。潜在市場を技術で拓いてゆくスタイルは、今後のモノ系マーケットの刺激となるように感じています。本件ではハードもさることながらもちろんソフトウェア技術面でもさまざまな取り組みがなされている点でも注目しています。
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