Google「Chrome Apps」の衝撃、ハイブリッドアプリのプラットフォーム展開【増田 @maskin】

[読了時間: 2分]

　5周年を迎えたChromeプロジェクト。誕生日となる2013年9月5日、米Googleは、次世代の「Chrome Apps」を正式に発表した。

　PC向けとの「Chrome Apps for Desktop」はウェブ技術をベースに開発でき、ブラウザ不要、オフラインでも動作する単独のアプリとして使用できるというもの。

　セキュリティや動作スピードなどChrome Browserの特徴を活用でき、かつUSBやBluetooth、ハードディスクやメモリカードを直接利用することができるのが特徴だ。

　新しい「Chrome Apps」とマーケットプレースha本日、Chrome BookおよびWindows向けに提供が開始されている。Mac OS XとLinux対応も予定しているとのこと▽

　上の画面はWindows8にアプリ起動用の「Chrome App Launcher」をインストールし、Chrome Appsの「Any.do」をを起動しているところ。

　「Chrome App Launcher」は、タスクバーに常駐する形で動作。アイコンをクリックすると「アプリの一覧」が表示される仕組み。各アプリは、単独のウィンドウで表示される。

　対応アプリは「Chromeウェブストア」→「コレクション」→「PC向け」で入手できる。(WindowsおよびChrome Bookでしか表示されない)

新しいChrome Appsまとめ

オフラインで動作: インターネット接続がなくても仕事やゲームが中断しません。

Chromeブラウザなしでアプリを起動: タブもボタンも検索ボックスもなくアプリに集中でききます。

クラウドとの接続: 単独のアプリですが、文書や写真、ビデオをハードディスクと同じようにGoogle Driveや他のウェブサービスに保存することができます。

スピードはそのまま: デスクトップ通知と連携し、リマインダーやアップデートを受けとることができます。

デバイス接続: パソコン本体のUSBやBluetooth、その他のデバイスに接続することが可能です。もちろんデジカメも可。

自動アップデート: アプリは勝手にアップデートされ、いつでも最新の状態に。

いつでも中断したところから: Chromeはアプリの状態をアカウントと同期します。ログインすれば、いつでも再開が可能です。

セキュリティ: Chrome Appsは、Chromeに組み込まれたセキュリティ機能を使用します。セキュリティアップデートも自動で実施され、追加のソフトインストールなは不要です。

デスクトップから直接起動: お気に入りのアプリをすみやかに起動します。Windowsでは2013年7月に公開したChrome App Launcherを使用してください。

【関連URL】
・A new breed of Chrome Apps
http://chrome.blogspot.jp/2013/09/a-new-breed-of-chrome-apps.html

蛇足：僕はこう思ったッス
今日、ハイエンドなインタラクティブウェブアプリを紹介したが、JavaScriptを筆頭に、動作速度が著しく向上している昨今、ネイティブアプリとウェブアプリの境界線が見えにくくなってきている。また、ネイティブアプリの世界もクラウドとの連携は当然という流れもあり、Chrome Appsのインパクトは想像以上に大きいように思う。
これまでのウェブアプリとしてChrome Appsとは全然ちがう世界。Mac OS XとLinux版がリリースされたらどうなるか、注目したい。