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カロミルが食事写真を自動解析、究極の健康ライフログアプリを目指す

カロミル

ヘルスケアアプリ「カロミル」を運営しているライフログテクノロジー社は2017年9月14日、スマートフォンで撮影した食材や料理の画像を自動で認識する食事画像認識AIをアプリに搭載したと発表しました。

すでにiOS/Androidアプリは提供開始しており、既存ユーザーもアップグレードすることでこの機能が利用できるようになります。これにより特別な操作をすることなく、カメラロールの写真を解析し、結果データがカロミルアプリ内に送信されるようになります。

この食事画像認識AIは独自に開発したもので、料理判定の識別率が82%となったとして話題になっていました(参考「食事写真を精度8割超で識別する技術を確立、ヘルスケアアプリ「カロミル」運営」)。

「カロミル」は、食事と運動などの情報を登録することで、人工知能が適切な健康指南をしてくれるというアプリです。毎食の内容や運動のデータを入力すると、さまざまなグラフやチャートでわかりやすく伝えてくれるだけでなく、栄養士が健康診断アドバイスをしてくれるというもの。

非常に細かく分析されるため、健康上で注意すべき点などを客観的に把握しやすいものの、この手のアプリは入力が面倒だったり、忘れたりなかなか継続しないのが常。

そこで、食事画像を都度アップロードするのではなく、今回のアップグレードで、スマートフォンで撮影さえしておけば、アプリを起動するなど特別な操作をすることなく自動で解析し「カロミル」アプリに登録してくれるようになる。

解析後は、「カロミル」アプリから食材の名称の候補を選択するだけ。

複数候補からタップで選ぶ

自動でカロリーや栄養を算出し、チャートやグラフで表示されるようになります。

食品1000項目を82%の精度で認識、さらに精度向上も

この食品認識AIは82%の精度で正しい解析結果を出してくれるするというもの。例えば、このような食材のままの写真でも適切に解析してくれます。

食材の状態でもかなりの精度で認識する

CTOの阿万広大 氏は「現在は食品1000の項目を82%の精度で認識していますが、今後も精度は上がる見込みです。また、食品の項目数も増やすことで、より手間がかからなくなります」と話します。

ライフログテクノロジー 取締役CTO 阿万広大 氏

実際に、いくつかの写真で試してみると、ほとんど全て正しいモノが上位に現れるといった印象。勘違いしそうなものは、ほとんどのケースにおいて適切な候補が次点以降に並んできます。

お好み焼きにしか見えないが、いわれてみると似たようなホットケーキがある

これは無理でしょ?と思われるものも的確に入ってくるのには驚かされます。

確かに回鍋肉といわれてもおかしくないケース。絶妙な認識候補演算。

究極のライフログアプリ

「カロミル」アプリは、なかなか続かない健康ログアプリの中で、継続率90%を実現。さらに、入力の手間を極限まで削減することを目指し、オムロンヘルスケアの健康医療機器で測定したバイタルデータを集約できる「オムロンコネクト」や「fitbit」、アップルの「ヘルスケア」と連携することで、運動データの自動取得などを次々実装してきました。

ライフログテクノロジー 代表取締役社長 棚橋繁行 氏

栄養士でもあるライフログテクノロジー 代表取締役社長 棚橋繁行 氏は、さらに自動化の流れを徹底することで、よく詳しく正確な健康データを蓄積していきたいと話します。

体調入力機能は2017年末の提供を予定

「今回の食品画像の自動認識化もその流れですが、さらに飲食店と連携してレジで精算したら食品データがカロミルに送信されるようにすることも考えています。

また、今後、ユーザー自身の体調を入力してもらうことで、食事や運動と健康の関係を分析する機能の搭載を考えています。こういった入力もいずれは自動化したいですね。

より細かくより正確なデータを集めることで、将来的にさらに高いレベルのサービスを提供できるようになると考えています」(棚橋氏)。

【関連URL】
・カロミル
https://calomeal.com
・iOS版アプリ
https://itunes.apple.com/jp/app/id963055562?mt=8
・Android版アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.calomeal.android&hl=ja
・食事写真を精度8割超で識別する技術を確立、ヘルスケアアプリ「カロミル」運営
https://techwave.jp/archives/calomeal-can-idenfities-meal-photo-with-over-80-percent-accuracy.html

蛇足:僕はこう思ったッス
個人的な話だが、以前ダイエットの為にFiNCを利用し、現在ランタスティックでエクササイズを行っている。いずれも背中を押してくれる機能やコンテンツがあり、それが継続のモチベーションになるのだが、「カロミル」はちょっとちがう。食事と運動の登録だけで非常に細かく健康分析されるため、今の自分のコンディションを知るために常に参考するようになるのだ。完全自動ライフログの世界がどこまで完成度を高めていくのかわからないが、常に記録されることだけで精度は確実に高まっていくだろうし、そうなるといわゆる「記録アプリ」というレイヤーからは脱することになるように思う。
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