- 「ソラコム」がスイングバイIPOを実現、東証グロース市場上場承認 - 2024-02-22
- (更新)結果速報 LAUNCHPAD SEED#IVS2023 #IVS #IVS @IVS_Official - 2023-03-09
- 「始動 Next Innovator 2022」締め切りは9月5日(月)正午ー経産省・JETRO主催のイノベーター育成プログラム #始動2022 - 2022-09-01
ヘルスケアアプリ「カロミル」を運営しているライフログテクノロジー社は2017年9月14日、スマートフォンで撮影した食材や料理の画像を自動で認識する食事画像認識AIをアプリに搭載したと発表しました。
すでにiOS/Androidアプリは提供開始しており、既存ユーザーもアップグレードすることでこの機能が利用できるようになります。これにより特別な操作をすることなく、カメラロールの写真を解析し、結果データがカロミルアプリ内に送信されるようになります。
この食事画像認識AIは独自に開発したもので、料理判定の識別率が82%となったとして話題になっていました(参考「食事写真を精度8割超で識別する技術を確立、ヘルスケアアプリ「カロミル」運営」)。
「カロミル」は、食事と運動などの情報を登録することで、人工知能が適切な健康指南をしてくれるというアプリです。毎食の内容や運動のデータを入力すると、さまざまなグラフやチャートでわかりやすく伝えてくれるだけでなく、栄養士が健康診断アドバイスをしてくれるというもの。
非常に細かく分析されるため、健康上で注意すべき点などを客観的に把握しやすいものの、この手のアプリは入力が面倒だったり、忘れたりなかなか継続しないのが常。
そこで、食事画像を都度アップロードするのではなく、今回のアップグレードで、スマートフォンで撮影さえしておけば、アプリを起動するなど特別な操作をすることなく自動で解析し「カロミル」アプリに登録してくれるようになる。
解析後は、「カロミル」アプリから食材の名称の候補を選択するだけ。
自動でカロリーや栄養を算出し、チャートやグラフで表示されるようになります。
食品1000項目を82%の精度で認識、さらに精度向上も
この食品認識AIは82%の精度で正しい解析結果を出してくれるするというもの。例えば、このような食材のままの写真でも適切に解析してくれます。
CTOの阿万広大 氏は「現在は食品1000の項目を82%の精度で認識していますが、今後も精度は上がる見込みです。また、食品の項目数も増やすことで、より手間がかからなくなります」と話します。
実際に、いくつかの写真で試してみると、ほとんど全て正しいモノが上位に現れるといった印象。勘違いしそうなものは、ほとんどのケースにおいて適切な候補が次点以降に並んできます。
これは無理でしょ?と思われるものも的確に入ってくるのには驚かされます。
究極のライフログアプリ
「カロミル」アプリは、なかなか続かない健康ログアプリの中で、継続率90%を実現。さらに、入力の手間を極限まで削減することを目指し、オムロンヘルスケアの健康医療機器で測定したバイタルデータを集約できる「オムロンコネクト」や「fitbit」、アップルの「ヘルスケア」と連携することで、運動データの自動取得などを次々実装してきました。
栄養士でもあるライフログテクノロジー 代表取締役社長 棚橋繁行 氏は、さらに自動化の流れを徹底することで、よく詳しく正確な健康データを蓄積していきたいと話します。
「今回の食品画像の自動認識化もその流れですが、さらに飲食店と連携してレジで精算したら食品データがカロミルに送信されるようにすることも考えています。
また、今後、ユーザー自身の体調を入力してもらうことで、食事や運動と健康の関係を分析する機能の搭載を考えています。こういった入力もいずれは自動化したいですね。
より細かくより正確なデータを集めることで、将来的にさらに高いレベルのサービスを提供できるようになると考えています」(棚橋氏)。
【関連URL】
・カロミル
https://calomeal.com
・iOS版アプリ
https://itunes.apple.com/jp/app/id963055562?mt=8
・Android版アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.calomeal.android&hl=ja
・食事写真を精度8割超で識別する技術を確立、ヘルスケアアプリ「カロミル」運営
https://techwave.jp/archives/calomeal-can-idenfities-meal-photo-with-over-80-percent-accuracy.html