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クラウド防犯カメラ「セーフィー」が9.7億円の資金調達、オリックス・関西電力など5社とプラットフォーム化で協業

クラウド防犯カメラプラットフォームを展開する「Safie(セーフィー)」は本日2017年9月28日、オリックス社・関西電力社・キヤノンマーケティングジャパン社・NECキャピタルソリューション社・ティーガイア社の5社と資金業務契約を締結したと発表しました。

今回の調達額は9.7億円で、これまでにソニーネットワークコミュニケーションなどから累計で13.5億円を調達しています。今後、投資元企業らと共同で「セーフィ」の販路拡大のために基礎技術を開発しながら事業を展開するとのことです。

防犯カメラから画像解析プラットフォームへ

「セーフィー」は、安価ながらカメラで撮影した高画質の映像をクラウドに蓄積するプラットフォームで、防犯・監視カメラとしての使用を想定して高セキュリティのクラウド対応にすることでより安価でかつ効率よく運用できるプラットフォームとしてこれまで5000台を運用してきました。

今回の発表で、これまでの「防犯・監視カメラ」という枠組みを脱し、対応カメラを拡大したり、電柱などの社会インフラ網の監視や映像解析、認証技術などとの連携により応用の幅を拡大する考えです。

【関連URL】
・防犯・監視カメラのクラウド録画プラットフォーム「セーフィー」 
https://safie.link/

蛇足:僕はこう思ったッス
 
「セーフィー」が設立されたのは2014年10月23日。クラウドファンディングに始まり猛スピードで展開を加速させている印象。セキュリティの高さは第三者機関でも認証されており、すでに空港などの監視などにも導入済み。設置コストが低いことから、工事現場や病院、チェーン店舗などでも活用されているとのこと。監視カメラが増えることに対する懸念は常につきまとうが、外部からの侵入への対策はもちろん撮影された個人の表情などの情報の扱い方など、パートナーとの連携を深めながらも慎重に展開していきたい考えのようだ。逆にこのセキュリティとプライバシーの両側面で信頼性が得られれば、潜在マーケットは相当大きなものと考えることもできる(矢野経済研究所の調査では2015年から2020年にかけてIPカメラの台数は3.3倍の260万台になると予測されている)。今回の座組は、高セキュリティクラウドカメラというセーフィーの強みに、デバイスやインフラ、販売網などさまざまな周辺事業を手がけている大手がタッグを組んでマーケットを押し広げることになるのだろう。
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