サイトアイコン TechWave(テックウェーブ)

サイバーエージェント、新書価格で毎月読める会員制ビジネスメディア「B.L.G.」スタート、 【@maskin】


[読了時間: 2分]

 サイバーエージェントは2014年1月15日、会員制のブログメディア「B.L.G.」(ビー・エル・ジー)をオープンした。

 月額700円(初月無料)で、著名なビジネスパーソン達が執筆する記事が読めるといいうもの。

 すでに個を立てたブログポータルはすでに多数存在する。得に、ライブドアのBLOGOSやヤフーのYahoo!個人などは大手ポータルが展開するものとして、大きなトラフィックを獲得できるニューストピックに取り上げられるなど力を付けている状態。一方で2013年2月にグリーがスタートしたマガリーは3月一杯でサービスを終了するなどのように閉鎖するところも少なくない。

 朝日新聞系で日本参入を果たしたハフィントンポストもその派生進化系と言えるだろう。また、有料サロンや有料メルマガ、cakesのような定期購読型のメディアともぶつかってくる。


課金事業の次の柱を模索

 なぜ、このタイミングでクローズドなメディア事業に、サイバーエージェントが参入しなければならなかったのか。ビジネス事業部でB.L.G.を立ち上げたプロデューサー 斎藤隼一 氏はこのように語る。

 「サイバーエージェント全体の流れとして、アメーバ・広告・ソーシャルゲームに続く事業の柱として、パシャオクなどの課金事業があり、その中で次の柱を目指していました。

 私達の強みのひとつに「SHAKE100」というビジネスパーソンをターゲットとした4000人のリアルネットワークはあるのですが、そもそものパイが小さいため広告モデルが効きづらく無料サービスにするには限界がある。一方で、人材ビジネスか、セミナースクール事業か、ビジネス著書系か、というモデルに着地してきたという感じです。

 他社メディアのようにウケの良いコンテンツを提供するものとは違い、人を囲み込んでいくモデルとも違う。それよりは、著者どうしであったり、リアルのイベントで出会った著者と読者だったり、読者と読者だったり、1対1のネットワークを丁寧かつ強固にしていくことがB.L.G.が狙うところです」(斎藤氏)。

 同社は、課金事業の柱としてビジネスパーソン向けの取り組みを複数仕込んでいる状態。まずは「オフラインのブランドとして「SHAKE100」、オンラインのブランドとしての「B.L.G.(ビー・エル・ジー)」の有機的な「和」を作っていきたい」(斎藤氏)とのことだ。

 

B.L.G.(ビー・エル・ジー)概要

運営: サイバーエージェント ビジネス事業部
責任者: プロデューサー 齋藤隼一 氏
一橋大学商学部を卒業後、広告映像制作会社を経て、2008年にサイバーエージェントに入社。ソーシャルメディアを基軸としたマーケティング/プランニング組織・SMM Div.を立ち上げ、自動車、通信、飲料系など数多くのクライアントのコミュニケーションプランニングに携わる。2013年4月からはビジネス事業部にてビジネスパーソン向けサービスのプロデューサーとして従事。

概要: 多くの著名ビジネスパーソンによって執筆された記事が読みたい放題、という有料課金サービスです。各業界で活躍するプロフェッショナルの方々が公式ブロガーとなり、毎月4回のブログ記事を配信します。会員限定のイベントの開催も予定。2014年9月までに会員数目標3万人。

執筆陣: (元トリンプ)吉越浩一郎 氏「人生の「勝ち組」になるための仕事の極意」、ジャーナリスト堀潤 氏「個人発信時代の伝える技術」、小杉敏哉 氏「キャリア作りに必要なリーダーシップ」、河尻亨一 氏「リーダーはREADERである-ヒト・コト・モノから時代を読むヒント」、吉田浩一郎 氏「個人が活躍する時代に必要なスキルセット」、TWDW 横石宗 氏、元SAPジャパンで最年少部長 金田博之 氏、「amadana」を展開するリアル・フリート代表取締役社長 熊本浩志氏

料金:新書およびビジネス雑誌1冊分の料金 月額700円で読み放題。



【関連URL】
・ビジネスパーソン向け「会員制ブログマガジンB.L.G.」の提供を開始 各業界で活躍するプロフェッショナルが実践的なナレッジや教養を提供
http://www.cyberagent.co.jp/news/press/detail/id=8301
・B.L.G. | 視点が上がるブログマガジン。様々なジャンルのプロフェッショナルの実践的ナレッジや教養が詰まったブログが読み放題!
http://businessblg.jp
・藤田晋 氏が直接アドバイス、最大3億円投資「スタートアップ版あした会議」参加者募集開始、アプリHackersラウンジ 【@maskin】 #apphackl
http://techwave.jp/archives/apphackl_fujitafund.html



蛇足:僕はこう思ったッス
昨年、「アプリHackersラウンジ」でコラボさせていただいたビジネス事業部の最新の動き。ピンポイントでターゲッティングされた対象にいかに火をつけ、有意義なものとするか。TechWaveの考えとも通じてしていて共感。まだ、がむしゃらに突っ走っている状態らしいのだけど、「メディア」「コミュニティ」「ビジネス」「課金」というチャレンジしがいのある領域だし、タイミング的には最高だと感じている。

モバイルバージョンを終了