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映画館にデバイス持ち込む新潮流、貞子そしてディズニーもセカンドスクリーン対応 【増田 @maskin】


[読了時間: 2分]

 映画の内容にあわせてスマホが鳴ったりメッセージが届く。

 2013年8月30日に公開されたホラー映画「貞子3D2」は、電源を入れたスマホを映画館に持ち込むという異例の表現方法を取り話題となっている。


(画像:ディズニーセカンドスクリーンLive公式動画の1シーン)





  こうした本編再生とは別の画面(セカンドスクリーン)を活用する映像コンテンツの楽しみ方をダブルスクリーン視聴といい、日本では日本テレビを筆頭(日テレがスマホで「ヤシマ作戦」 )に、海外では米ディズニーがセカンドスクリーン対応コンテンツを展開していた。

 貞子は、専用アプリをダウンロードして映画館に来場してもらう仕組み。通信をオフにして、映画の音声を認識してコンテンツを連携させている。

 一方で、ディズニーは、9月13日から「セカンドスクリーンLive」として、映画館にiPadまたはiPad miniを持ち込んだ連動作品を公開。同じく専用アプリを提供するのだが、視聴者同士のやりとりなども館内で実施するとのことだ。

 セカンドスクリーンが、本編のおもしろさを拡張してくれるのかどうかはまだわからないが、今までにない体験をさせてくれることだけは間違いなさそうだ。





【関連URL】
・Disney Second Screen Live
http://disneysecondscreenlive.com/
・ダブルスクリーン視聴体験がキテる! バスキュールが「M.I.E.S.」発表【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/bascule_double_screen_mies.html
・テレビとモバイルで視聴体験をどう変えることができるか CESセカンド・スクリーン・サミット報告【西村真里子】
http://techwave.jp/archives/51776477.html
・音楽かざして曲名等判別できるAPI、グレースノートが開発者向けに公開【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/gracenote_opensdk_injapan.html

蛇足:僕はこう思ったッス
日本テレビのエバンゲリオン放送時のダブルスクリーン体験には、大いにハマらせて頂いたのだが、本編をじっくり味わう感じではなかった。まあ、当然といえば当然なのだが、「これでいいのかな?」と思ったのは事実。じゃあ、それがNGなのかというと、まったくそんなことはない。特に一度見た作品なのであれば、さらに深みを得るためにセカンドスクリーンがあってもいい。
ディズニーは古い作品、リトルマーメイドをセカンドスクリーンLiveに選んでいるが、それはとても的確だと思う。ほどほどに古く、皆に愛されている。ダブルスクリーン視聴体験を経て、エンターテインメント体験をさらなる境地への導いてくれていると思う。
現在、世界は映像コンテンツのイノベーションにフォーカスしている。日本の技術寄り展開の貞子は一つの成果だろう。今後、家電メーカーはもちろん、ITスタートアップを含め、この領域にらなる力が抽ぎこまれるのは間違いなさそうだ。

なお、「貞子3D2」は恐すぎて体験できません、、。

著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演している。現在、TechWaveをリボーン中。中長期プランニングやアドバイザリー活動で定評がある。(@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中)
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