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エレコムがAR/VR本格参入、iOS/Android両対応VROOMモーションコントローラーで新たな楽しみ方を創造

周辺機器メーカー大手のエレコムは2017年10月2日、世界のスマートフォンの95%で使用できるAR/VRモーションコントローラーを発売するを発表しました。

これはワンダーリーグ社が開発するマルチプラットフォーム対応AR/VRコントローラの開発プラットフォーム「VROOM(ヴルーム)」を採用したもので、エレコムはこのプラットフォームに対応した専用コントローラ「ヴルーム対応VR・ARアプリ専用コントローラ“JC-VRR02VBK”〈ブラック〉  ¥6740円(税込価格7279円)」を2017年10月下旬より発売します。

スマホとモーションコントローラーの両手持ちの世界

「VROOM(ヴルーム)」は、モーションコントローラーのハードウェア仕様、しsぐてiOSおよびAndroidに対応したAR/VRアプリ開発社向けSDKを提供しており、このSDKを使ったアプリ開発者は、6軸センサーやボタン・ジョイスティックを搭載したモーションコントローラーとスマートフォンを使った新しいプレイスタイルのアプリを作ることが可能です。

例えば、まず、このように左手にスマホ、右手のモーションコントローラーを持つスタイルでのプレイが可能になります。

スマホ越しに異空間をのぞき見しながら、コントローラーで剣などを振りかざすといった遊びが可能です(このゲームは2017年11月にApple App Storeにて配信予定)。

この動画を見てお気づきの通り、このデモはARとVRが融合したMR空間のコンテンツになっています。これはAppleがiOS11から提供を開始したARKitを使ったもので、iPhoneとVROOMのモーションコントローラーさえあればこのような楽しみ方が可能になるというわけです。

将来的にはAndroidのARプラットフォームなどにも対応する計画です。

VRで構築した3DコンテンツをVROOM向けに移植するのは簡単で、VR向けのコンテンツをスマホのカメラと連動させAR・VR=MRのようなコンテンツへの進化させることもできるといいます。

こういったARベースのAR・VR=VRの遊び方に対応するために、VROOMを開発したワンダーリーグでは専用の単眼のヘッドセットの仕様も開発しています。これを使えば、スマホのカメラを使たMRで違和感無く遊ぶことができるようになります。

もちろん、VROOMコントローラおよび対応のアプリは、フルVRコンテンツとしても遊べますので、このヘッドセットを使ってVRの没入コンテンツを体験することも可能です。

さらに、今回エレコムから発売されるVROOM対応モーションコントローラー「JC-VRR02VBK」は2本持ちも可能なんです。1つのスマホに2台のVROOMモーションコントローラーを接続できますので、このようなフルVRのコンテンツを2本持ちで遊ぶこともできるようになります。

日本のAR/VRに活力を

ワンダーリーグ 代表取締役社長 北村勝利 氏

「VROOM(ヴルーム)」を開発したワンダーリーグ 代表取締役社長 北村勝利 氏は「ARコンテンツで安価にユーザーが楽しめるソリューションがまだない」ということを憂い、多様なコントローラデバイスを2016年に表明していました。

今回、他社に先駆けてARKitに対応。エレコム社との協業および複数のパートナーとのコンテンツ開発・供給という動きに結実しました。公式サイトでは「auスマートパス」におけるVROOMコンテンツ取り放題も発表されています。

今後、日本発のAR/VRプラットフォームとして世界に浸透するか注目されます。

【関連URL】
・VROOM
http://www.wonderleague.co.jp/vroom/
・「誰でも簡単に使える・作れる」マルチプラットフォームiPhone/Androidに接続するだけで没入体験ができるヴルーム対応AR・VRアプリ専用コントローラを発売
http://www.elecom.co.jp/news/201710/jc-vrr02vbk/index.html
・ワンダーリーグ
http://wonderleague.co.jp
・「Vroom」iPhoneにも対応したVRコントローラー &アプリ開発SDKをオープンソース提供へ、DayDreamも対応 @maskin
http://techwave.jp/archives/vroom-open-source-vr-controller-23343.html

蛇足:僕はこう思ったッス
 できることが幅広くわかりにくい部分もあるのだけど、単純にVROOM SDKを導入してアプリを作っておけば、VROOMモーションコントローラーでもプレイできるということになる。コントローラーはVROOMの仕様に沿っていれば、今回のような万能型ではなくハンドル型や剣型といったデバイスを独自開発することも可能。ちゃんばらゲーム専用のモーションコントローラーをセットで展開するようなこともできるようになる。強みになるのはiOS/Android両対応であることと、さまざまなプレイスタイルに対応していること。機種変しても使えるし、ヘッドセットを使う使わないも自由。アプリSDKはコントローラーがなくても動作するように設計されているので、初めはアプリだけ、もっと楽しみたかったらコントローラーを容易、さらに楽しむためには単眼ゴーグルや2本持ちといった形で楽しみ方をエスカレーションしていくことができるののがうまい。
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