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ガラパゴスの「AIR Design」が好調、ランディングページ(LP)をAIで最適化

検索結果や広告から、商品やサービスの見込み客がサイトに来訪した際、どれだけ効果的に成約に結びつけられるか。その確度を上げるため試行錯誤が繰り返されるランディングページ(LP)。

LPのデザインをAI技術によって最適化するガラパゴス社の「AIR Design for LP」が、2019年9月のサービス発表以降、成長を続けている。月額30万〜50万円の価格帯の利用者がすでに100社を超えているという。

LPのコンバージョン(CVR)を科学的に改善する「AIR Design」

ランディングページのノウハウは非常に幅広く深い。場合によっては150%以上の成約率を叩き出すケースもでてくるが、属人的であったり、特定の商材に限定されていたりと、汎用的なノウハウとして体系化されているとは言い難い状況だ。

ただ、どんな画像やクリエイティブが成約に結びつけられるかを分析するLP最適化ツールは複数登場しており、それらを活用してデザインやコンテンツ改善につなげる制作会社はある。しかし、それを使いこなせる人材や必要で、時間やコストがかかり過ぎてしまう問題があった。

「AIR Design for LP」は、そうしたLPにおける諸問題を科学的x人的デザインにより半自動化するというものだ。

依頼する側は「ヒアリングシート」に記入するだけ。「AIR Design for LP」は、過去のLPデザインの成功事例を仔細に渡り分析しAIに学習させており、リクエストに応じた黄金パターンを抽出。それを元に構成を設計し、デザイナーがデザインを作成し納品してくれる。

例えば、月額50万円のプラン(初期費用10万円)では、成果を検証するためのABテストなどを目的としたLPのデザインを4パターン制作する。納期は約10日と、一般的な納期と比較すると圧倒的なスピード感がある。

「AIR Design for LP」の契約期間は最低3か月からだが、初月の月初に制作を開始すれば、後半は運用と成果分析を実施することができる。「AIR Design for LP」では、2か月目以降は前月の動向を元に改善をリクエストすることができるため、短期間でLPのコンバージョン改善を行うことができるようになるメリットがある。

「AIR Design」を広告バナーなどへ拡大

「AIR Design」を運営するガラパゴス社の創業は2009年3月。2020年5月に、みずほキャピタル・アコード・ベンチャーズ・アーキタイプベンチャーズ、GA3号投資組合/GA4号投資組合・グロービス/G-STARTUPファンド・三生キャピタルを引受先とする2億2000万円の第三者割当による資金調達を行っている。

「AIR Design」は、デザインとコンバージョン(CVR)の関係データを収集、AIに学習させれることで、幅広いクリエイティブに対応できる可能性があり、すでに「AIR Design for Banner」の提供も本格に始まっているという。

【関連URL】
・[公式] AirDesign(エアデザイン)|ガラパゴス

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