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米Googleは現地時間の2017年8月22日、ウェブの閲覧やWebアプリケーションの実行に最適化した「Google Chrome OS」のエンタープライズ版「Chrome エンタープライズ」を発表しました。利用料は年間50ドルで、エンタープライズ用途向けの各種機能とサポートが提供されます。
Chrome エンタープライズの魅力
Chrome OSは、ウェブ技術を使ったオープンソースのOSで、軽量かつ高速に動作することが特徴です。Chromebookを筆頭に多数のデバイスが各メーカーからリリースされています。
Chrome エンタープライズは、従来のChrome OSにはないエンタープライズ向けアプリストア・シングルサインオン・盗難防止機能などエンタープライズ用途向けの機能が提供されています。
Microsoft®ActiveDirectory®連携することで、社内認証情報を使用してユーザーやデバイスを集中管理することが可能になるほか24時間の無料サポートなど企業で多数導入に役立つサービスも提供されます。
Windowsアプリケーションへのアクセスも可能
Chrome エンタープライズは、高速かつ管理しやすさだけでなく、昨今急速に広がる働き方の変容に合わせた機能も提供しています。今回の発表に合わせてBYODソリューションの「VMware Workspace ONE」との統合も明らかにされており、Chrome OSでは実行できないWindowsデスクトップのアプリケーションにアクセスすることが可能になっています。
(なお、ウェブセミナーが本日2017年8月23日 10時から10時45分まで開催されています)
【関連URL】
・Introducing Chrome Enterprise
https://www.blog.google/topics/connected-workspaces/introducing-chrome-enterprise/
・
https://www.google.com/chromebook/
Chrome OSがリリースされたのは2009年で、この間ウェブ技術そのものが著しく高度化されました。ネットワークに接続されていなくても、多くのWebアプリケーションは動作しますし、データをローカルストレージに保存できるようになっていたりします。ウェブ検索や文書作成などの作業であれば何のストレスもなく利用できるでしょう。Chrome エンタープライズの提供はウェブ技術ベースのOSが十分に実用的なレベルに到達していることを証明することになりそう。というよりは、すでに私たちは多くの作業をウェブベースで行っており、今後、さらなる勢いでウェブ技術ベースのコンピューティングが浸透すると考える方が自然かもしれない。