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WebVRを使った没入型音楽体験、Googleが実験サイト「Inside Music」公開

好きな音楽がどんな風に組み立てられているか?VR空間で聴くことで新たな魅力を発見できるかもしれません。

米Googleは2017年9月6日、アメリカで人気のポッドキャスト「Song Exploder」と共に、VR技術を使って再生およびインタラクティブに楽しめる実験サイト「Inside Music」を公開しました。

WebVRというウェブブラウザーだけでVR空間を再現する技術を活用し、いくつかのプリセットされたサウンドをVR空間で楽しめるほか、ウェブ開発者であれば自分で没入型サウンド体験を構築できるように開発者向け情報が公開されています。

サイトにアクセスして「PLAY」ボタンを押すともうそこはVR空間になっています。PCやスマートフォン・タブレットで楽しめますが、オススメはVRヘッドセットでヘッドフォンを付けての体験です。

プリセットされた6つのサウンドから一つを選ぶとVR音楽の再生が開始されます。

すると、その楽曲のパート、つまりボーカルやギター、ドラムといったパートが円形の素材として360度自分を囲んでいるのがわかると思います。間もなくするとそれぞれのパート・オブジェクトから音が流れ始めます。

タップするとそのパートの再生はONになったりOFFになったりするほか、視点を変えれば、それに合わせて音の鳴る方向が変わります。いつも聴いているバンド演奏の真ん中にいるような体験。しかも、パートを聞き分けることで、違った魅力が見えてきます。

ウェブ技術で自作可能

この「Inside Music」のソースコードはオープンソースで公開されています。サーバー側に必要なのはNode.jsとwebpack。パートごとの音楽ソースを用意すれば、そんなに時間もかからず構築することができるでしょう。

設定はこのように、サウンドソースやパートオブジェクトの形状や床の色などを記述するするだけ。ウェブ技術の知識だけでカスタマイズも容易な状況になっています。

【関連URL】
・Song Exploder Presents: Inside Music
https://experiments.withgoogle.com/webvr/inside-music/view/
・Step Inside Music
https://www.blog.google/products/google-vr/step-inside-music/

蛇足:僕はこう思ったッス
 FLASHが終焉に向かう今、HTML5周辺技術はどんどん成熟してきている。WebVRはその最たるテクノロジーだと思うし、デバイス側もそういたリッチなコンテンツを再生するだけのパフォーマンスもおおむね備えつつある。あとは、ウェブ技術を活用していろいろなコンテンツを生み出すことだと思う。
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