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ブロックチェーンで保険はどう変わるのか、iChainがアプリ公開

ブロックチェーンによる非中央集権型の信頼ネットワークに関心が集まっています。保険業界でもその波は避けられないばかりか、Insure Techとして世界で脚光を浴びています。

そんな中、iChain社(iBeedから社名変更)は2018年5月17日、ブロックチェーンを使った保険事業者向けの管理プラットフォーム「iChain Base」に対応した保険ポートフォリオ管理アプリ「iChain保険ウォレット」の提供を開始しました。

iOS/Android対応で無料で取得可能のこのアプリは、自身が加入している保険の商品名や契約者や保険料・保険期間などの基本情報や保険証券をスマートフォンで登録・閲覧、家族への共有といったベーシックな機能が実装されたもの。現在、
今回のリリースでは「自動車保険」、「生命保険」、「医療保険」、「ペット保険」の登録閲覧が可能になっています。

今後、ブロックチェーンベースの保険ネットワーク「iChain Base」が拡大するにつれさまざまなメリットが考えられています。

iChain保険ウォレット。保険証券の画像イメージや基本情報を保存・閲覧できるほか、家族に共有することが可能。iChain Baseの対応事業者が増えるにつれ、アプリから保険料の請求や健康情報の取得などの機能が拡充される見込み

ブロックチェーンがもたらすもの

iChainの目論見は、紙ベースで行われてきた保険事業を、より円滑にすることです。保険金の請求の円滑化のみならず、不正請求の回避やブロックチェーンベースならではの保険商品の開発なども各社と協力しながら展開していきたい考えです。

すにでiChain社は、KSG社と協同でEtherumのプライベートネットワークにおける動作検証などを進めており、それと平行して保険事業者との連携も順次進めたい考えです。

また、今後、「火災保険」「旅行保険」など対応保険を順次拡大する他、保険事業者との連携により保険情報を直接取得したり契約者情報を更新・各種手続きができる仕組みの構築などを計画しています。

AppStore: https://goo.gl/d2mH3a
Google Play: https://goo.gl/GmVQda

【関連URL】
・[公式] iChain株式会社

蛇足:僕はこう思ったッス
 ICTインフラなどを手がける東証一部上場のアイピーシー社によるベンチャー。開発は海外企業らとの共同展開になるが、そのスピード感はスタートアップそのもの。2018年5月9日に開催したアプリ博Xのカンファレンス「TechWave Talks」に出演していただいたが最も話題を集めていた。

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