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ソニーの社員の課外活動に注目が集まっています。一見すると“ただの木のパズル”にしか見えませんが、実はパズルとしてもその裏にある仕組みも興味深い内容でした。
このパズル「OBAKE PUZZLE(おばけパズル)」は、2016年4月からソニー社員が課外活動として始めたプロジェクト。ただのジグソーパズルのように見えますが、裏表がないピースのため、実際に完成させるのはかなりの難易度。
実際に直販サイトで販売をしているのですが、かわいらしいお化けのキャラクターとは裏腹、その難易度の高さにファンがじわじわ増えているようです。
現在、サイズ違いや縦積み型なのいくつかのバージョンを開発するほか、非接触給電技術を使った“目が光る”バージョンを開発中とのこと。
木のパズルにしかみえないものの、この中に基盤が納められているとのこと。
「OBAKE PUZZLE(おばけパズル)」は、パズルとしての面白さはもちろん、キャラクターの世界観、そしてIoTデバイスとしての技術チャレンジなど多面的な進化を続けています。
課外活動とはいえ、モノ作りや技術への挑戦を通じてプロダクトを世に送り込もうという意欲に満ちた取り組みだといえそうです。
【関連URL】
・おばけパズル ~みんなをまどわすOBAKEたち~
http://obakepuzzle.com
蛇足:僕はこう思ったッス
見た目が地味で、展示会などではその面白さに気がつかないだろう。ただ、実際に触れてみればその世界観の広さに驚くことになる。もしかすると、製品の良さや美しさは、こうした内在的な力量によってあふれ出てくるのだとしたら、見た目のキャッチーさに注力する以上の価値創造につながるのではないかと感じた。そういえば、最近のソニーの新興系製品はみんなそうだ(参考「FES Watch U 発売で始まる。SONYのロゴなし「新ソニー」」)。実は、井上氏はまさにその新規事業プログラムに関わる一人。「ソニーとして製品化もあるのでは?」と問いかけたところ「それは難しいんじゃないかなー」と謙遜されていたが、こうした作る力がソニー、ひいては日本らしさになるように感じる。