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意欲的な後退、ガラホ「INFOBAR xv」が新たに発売へ

KDDIは2018年7月12日、プロダクターデザイナー深澤直人氏による新デバイス「INFOBAR xv」を2018年秋に発売すると発表した。

「INFOBARらしさを継承した懐かしくも斬新なかたちに、15年間の進化を感じ取れる現代に相応しい機能・サービスを搭載」ということだが、OSはスマホだが独自仕様で「おさいふケータイ」もなければ「耐衝撃性」もない、GoogleアシスタントやSiriを利用することができるものの「スマートフォンと連携してスマホの音声アシスタントを呼び出すことができる」とか評価に難しい内容だ。

クリエイティブ・アボイダンス(Creative Avoidance)

「クリエイティブ・アボイダンス(Creative Avoidance)」という言葉を知っているだろうか。「創造的回避」という意味だ。変化を回避する理由を創造的に考え、現状を維持するという行為だ。

深澤直人さんによる美しいプロダクトデザインは評価されるべきだろう。確かに15年の進化はあるし、見た名所の理念の成熟があるように簡易jル。しかし、日本のIT&通信産業はソフトウェアが弱いという大問題を長年抱えている。その上で、「INFOBAR xv」に成熟したプロダクトデザイン以上の価値があるようには筆者は感じることができなかった。

もちろん、画一的なスマホがいいとは思わないし、通信環境などが整備されていない後進国などに向けたLITE版はアプリからOSまでさまざまなものがリリースされておりかなりの需要があると考えられる。

しかし、INFOBAR xvは独特な仕様で、巨大なBOM市場を狙うわけもない。かつ、クラウドファンディングマクアケではプロダクトに記名する商品が提供されている。深澤氏のデザインファンにとっては嬉しい企画だが、通信デバイスとしての体験の進化はやはり感じることができなかった。

【関連URL】
・[リリース] INFOBAR15周年モデル、「INFOBAR xv」を2018年秋に発売決定
・[クラウドファンディング] 新・ケータイ INFOBAR xv を応援して、名前を刻もう。

蛇足:僕はこう思ったッス
Surface Goがわざわざ日本だけOffice同梱版だけに絞り高額にする理由もわからなかったが。なぜガラケー時代に戻ろうとするのか理解できなかった。スペックが高いわけでもなく、INFOBARらしい機能やアプリがあるわけでもなく(というかここに「LINE」「+(プラス)メッセージ」がプリインされてくるのか・・・)、ただデザインを楽しむだけならマクアケのモックアップだけで十分のように思える。

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