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ケップル「FUNDBOARD(ファンドボード)」正式リリース、VC向け投資ポートフォリオ管理ツールから段階的にサービス拡大

スタートアップ支援に注力する会計事務所ケップルが1年前にβ版を公開したスタートアップと投資家をつなぐプラットフォーム「FUNDBOAR」(参考「ケップルが、スタートアップと投資家を強力に支援するツール「FUNDBOARD(ファンドボード)」β版を発表」)が2018年8月1日、正式版の公開を開始しました。

現時点ではVC(ヴェンチャーキャピタル)向け投資ポートフォリオ管理ツールとして提供をしていますが、今後は順次、事業会社、個人投資家、そしてスタートアップ向けにサービス提供を進める計画です。

「FUNDBOARD(ファンドボード)」は、投資家とスタートアップの実務を簡便にするさまざまなツールを用意することで、情報や文書ファイルを一元的に管理。関係者同士で発生する期限付きのさまざまな処理を統合的に管理できるというものです。

VCにとっては、投資先のポートフォリオ管理として、諸情報や文書の整理・検索はもちろん、管理された数値から自動でグラフ化するなどの多角的な分析処理を行うことが可能です。

主な機能:
・投資先を「投資済」「投資検討中」「未検討」「見送り」のステータスに分けて一覧管理
・各投資先に紐づけてあらゆるファイルを管理
・ミーティングレポートや調査リサーチを作成し、社内で共有・コメントが可能
・投資先へ期限付きで資料依頼、提出状況を一覧で把握
・資料依頼の受け取り側は一時URLにアクセスし、アップするだけで、資料共有が可能

β版からの利用VCの中には「East Ventures」・「Skyland Ventures」・「F Ventures」・「アプリコット・ベンチャーズ」が継続利用中。

サービスはクラウド版からオンプレミス版(社内物理インフラに構築)があり、クラウド版の価格は1ユーザー月額1万2800円(年間一括払い契約)から。現在、1週間の無料トライアルを実施することが可能です。希望の方は資料請求の際に申し込むことができるとのことです。

なお、「FUNDBOARD(ファンドボード)」は今後、VC向け機能を順次拡大しつつ、事業会社、個人投資家、スタートアップ向けのツールを並行して展開する計画で、現在はサービス利用希望者向けの事前登録を行っています。

【関連URL】
・[公式] FUND-BOARD
Kepple 会計事務所

蛇足:僕はこう思ったッス
サービスの全体像は1年前の記事を参考にしてもらればと思う。投資に関する面倒な文書のやりとりやプロセス、それが投資育成活動の障壁になっている、というのは決して言い過ぎではないと思う。そうしたやりとりを支援してきたケップルならではのツール。独自で考え会計事務所に開発チームを置きつくってきたことを興味深く見ている。現在VC向けのサービスだが、面倒なのはスタートアップも同じ、共通に使える情報や文書を統合管理し、起業家・投資家双方が使えるツールを超え、投資育成プラットフォームとして日本のスタートアップシーンに寄与してくれたらと思う。

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