プレミアムモール型ECサイト「LUXA（ルクサ）」がKDDIと資本業務提携、3.3億円調達でスマホの隙間ショッピング体制強化へ 【@maskin】

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Editor In Chief at TechWave.jp

1990年代初頭から記者としてまた起業家としてITスタートアップ業界のハードウェアからソフトウェアの事業創出に関わる。シリコンバレーやEU等でのスタートアップを経験。日本ではネットエイジ等に所属、大手企業の新規事業創出に協力。ブログやSNS、LINEなどの誕生から普及成長までを最前線で見てきた生き字引として注目される。通信キャリアのニュースポータルの創業デスクとして数億PV事業に。世界最大IT系メディア（スペイン）の元日本編集長、World Innovation Lab(WiL)などを経て、現在、スタートアップ支援側の取り組みに注力中。

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[読了時間: 2分]

　プレミアムモール型ECサイト「LUXA（ルクサ）」を運営するルクサは2013年10月17日、KDDIとの資本業務提携を発表した。

　これにともないルクサは、KDDIの企業ファンド「KDDI Open Innovation Fund(KOIF)」より3.3億円の資金調達を実施する。

　ルクサは3年前の2010年10月に創業。2010年11月に5億円、2013年3月に5億円、今回とあわせ総額13.3億円を調達している。


写真 by maskin) 左からルクサ代表取締役社長 村田聡 氏、KDDI 新規事業統括本部 戦略推進部 部長 江幡智広 氏、ルクサ代表取締役会長 南壮一郎(ビズリーチ社長) 氏

　ルクサは、いわば観光地などにあるプレミアムアウトレットモールをイメージしたECサイト。

　目利き力のあるバイヤーによって厳選された数量限定の商品を、期間限定で販売するというもの。

　毎日50から70アイテムを紹介。画像イメージによる訴求で、ウィンドウショッピングをしている感覚で利用できるのが特徴。

　物品だけでなく、有名企業の社食ツアーなどルクサ限定の体験などの提供も功を奏し、80%以上が30代以上で、58%が世帯年収600万円以上と高所得者層にリーチすることに成功している。

スマートフォンによる「隙間ショッピング」

　ルクサの利用動向によると、2012年1月の時点でスマートフォン率が8%だったのに対し、2013年9月のスマートフォン率は35%に到達。

　かつ、朝と夕方の通勤時間におけるスマートフォン経由の購入比率がPCを超えるなど、スマートフォンにおける可能性が数字の上にでも明らかになってきた。

　そこでルクサはスマートフォンにおける「隙間ショッピング」に注目。EC領域で価値創造に力入れるKDDIと資本業務提携するに至った。

　KDDIのauショッピングモールのスマートフォン経由売上推移は、2011年上期と2013年上期を比較すると11倍。

　目玉機能でもある「タイムライン」とルクサのタイムセールの相性の良さに期待が集まる内容となった。

　今後ルクサは、auスマートパス会員800万人を対象に、特設サイトを展開。さらなるスマートフォン市場の拡大を見越して、2016年12月末までに会員数350万人を目指す考えだ。

【関連URL】
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・[書評] ともに戦える「仲間」のつくり方【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/bizreach_soichiro_minami_book.html

蛇足：僕はこう思ったッス
KDDIは、シード期(事業創造期)の支援育成プログラムとして「KDDI ∞ Labo」を、アーリー・ミドル期といった成長期の支援として企業ファンド「KDDI Open Innovation Fund(KOIF)」を運営している。これまでの国内外の直接投資(「コロプラ」「GREE」など)と同様、囲い込みという考えよりは成長支援に徹底した資本業務提携となった。注目はKDDIのauスマートパス「タイムラインUI」を筆頭としたプラットフォームと、同社が出資したOrigamiやMonocoといった各種EC事業との親和性の高さにあると思う。