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ミクシィ、「ポストソーシャルゲーム」の創出を狙うアクセラレータープログラム開始

ミクシィは本日(2020年3月19日)、デジタルエンターテインメント領域で技術やアイディアを持つ外部企業を対象とした新しいアクセラレータープログラム「CROSS ACCELERATOR(クロス アクセラレーター)」の参加者募集を開始した。対象となるのはプロダクトや技術をもっている法人企業。

ミクシィ初となるアクセラレータープログラム

ミクシィは、SNS事業で成長を遂げた後、スマホゲーム「モンスターストライク」が注目を浴びた企業。今回、「共闘ことばRPG コトダマン」といったゲームを展開するデジタルエンターテインメント事業本部が主体となり、より多くの人が参加するコミュニケーションとゲームプレイが融合されたデジタルエンターテインメントの未来像を描く取り組み。

プログラムはそのような「ポストソーシャルゲーム」の事業の共創を目的に、アイディアや技術を保有する企業を広く募集するというもの。「遊び方」「時間」「空間」「通信環境」それぞれを自由にするというテーマでエントリー可能。

採択企業はミクシィ社内外のメンター陣営によるサポートを得ながら、ミクシィ デジタルエンターテインメント事業本部の新規事業として共同で事業化を展開を進めるというもので、開発やマーケティングの支援、ワークスペースの提供なども受けることが可能。

■ 4つの募集テーマ

1. 遊び方を自由に。
プレイヤーと非プレイヤーがシームレスに。プレイする、参加する、見る、と個々が自由に遊べる遊び方
技術の例:動画ストリーミング、コミュニティサービス

2. 時間を自由に。
日常も遊びに変える、ゲームプレイをシェアする仕組み
技術の例:AI、ウェアラブルデバイス

3. 空間を自由に。
位置情報やXRで現実世界をエンターテインメントに変える技術
技術の例:AR、VR、MR、位置情報

4. 通信環境で自由に。
次世代体験を可能にする多接続、同時接続、常時接続などの通信技術
技術の例:5G、クラウド、デバイス

■ 募集日程

募集期間:2020年3月19日(木)12:00~2020年4月9日(木)23:59
書類選考:2020年4月10日(金)~2020年4月14日(火)
面談選考:2020年4月15日(水)~2020年4月21日(火)
結果発表:2020年4月24日(金)
プログラム期間:2020年5月~2020年7月

■ メンター勢

・ミクシィ社 取締役執行役員 多留 幸祐
・ミクシィ社 デジタルエンターテインメント事業本部本部長 安藤 拓道
・ミクシィ社 インキュベーション事業部部長 江本 真一

・KDDI株式会社 経営戦略本部ビジネスインキュベーション推進部長 中馬 和彦 氏
・一般社団法人渋谷未来デザイン 理事/事務局次長 長田 新子 氏
・W ventures代表パートナー 東 明宏 氏
・株式会社フジテレビジョン 総合事業局 部長職『いいすぽ!』チーフプロデューサー 門澤 清太 氏
・株式会社カヤック Creative Director / Planner/ Technical Director 天野 清之 氏
・UUUM株式会社 執行役員 バディ・プランニングユニット統括 後藤 大輔 氏

ミクシィ初となるアクセラレータープログラム

今回始まった「CROSS ACCELERATOR(クロス アクセラレーター)」は、ミクシィ初のアクセラレータープログラムとなる。

ミクシィ社は元々1990年代後半に起こった日本発のスタートアップ・ムーブメント“ビットバレー”の流れの中で、ネットエイジなどの支援を受けながら誕生した事業。

スタートアップ・アクセラレーションに造詣が深い企業が手を着けてなかったことを意外に思うかもしれないが、実は、2010年代前半にミクシィ社内向けシードアクセラレーター「イノベーションセンター」を展開しており、「DeployGate」や「ノハナ」など複数の事業が巣立っていった経緯がある。

それから時間が経過し、SNS主体からゲーム分野で加速しようというミクシィ社の意思が見える取り組みといえる。

【関連URL】
・[公式] 「CROSS ACCELERATOR」応募ページ

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