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国による「キャッシュレス還元事業」を筆頭に、事業者によるポイント還元など一連の取り組みによって、消費者がキャッシュレス決済のメリットを享受している一方、キャッシュレス決済手段の乱立に現場は混乱しているのも事実です。
何を導入すればいいか?スタッフは使いこなせるか? 還元により利用者は確実に増加しているものの「店頭のオペレーションをこれ以上複雑化したくない」。そんな心情から店頭業務で広く受け入れられているネットスターズの「スターペイ」に注目が集まっています。このサービスは複数のQRコード決済を一括して導入できるのです。
中国の大手QRコード決済「WeChat Pay」日本進出の基盤を構築
複数のQRコード決済プラットフォーム「スターペイ」を開発・運営するネットスターズは2009年2月創業。国際通信技術に幅広いノウハウを持ち、テンセントの「QQ」や「Weibo」、「WeChat Pay」の日本展開を共同で行ってきた会社だ。
ネットスターズ 李剛(りー・つよし) 社長
複数のQRコード決済を一括管理
2016年1月に日本参入を果たした「WeChat Pay」を手がけたネットスターズが同年5月にスタートしたのが複数のQRコード決済を統合するプラットフォーム「スターペイ」だ。スマホアプリのみならずPOSやVEGA端末などにも対応する。
翌2017年1月には専用の決済端末の販売を開始。日本国内が還元キャンペーンを展開する前から、空港やショッピングセンター・却下店、ドラッグストア、レストランなど多くの大手事業者に採用され、2018年2月にはLINE Payと業務資本提携を果たし端末をLINEにOEM提供している。
現時点(2019年11月25日)では、対応するQRコード決済は20種類以上。加盟店は14万を抱える一大プラットフォームに成長し、さらなる拡大のための施策を展開している。
マルチQRコード決済で世界展開
一方で、グローバルな通信や決済のノウハウが蓄積されたネットスターズは、QRコード決済がこれから成長するアジアを中心とした展開に注力すべく、住友商事グループのSCSK社、ティーガイア社と2019年11月21日、資本提携を発表している。また同日、伊藤忠商事とも国内小売業へのサービス拡大および、ASEAN、ヨーロッパ、南米、中東といった伊藤忠がネットワークのある海外エリアでの展開を目的とした資本提携をあわせて発表した。
ネットスターズは、中華圏を締める「WeChat Pay」や「Alipay」を筆頭に、複数の国と地域のQRコード決済を束ねグローバルでマルチQRコード決済のプラットフォームを拡大したい考えだ。
【関連URL】
・[公式] ネットスターズ