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『最近のプレゼンはみんなジョブスのまがいものばっかりやん、さぶいねん。』ツッコまれピッチ!吉本流、プレゼンの極意、教えまひょ。(協力:吉本興業) @osak_in


[読了時間: 5分]

100周年を迎える吉本興業株式会社の協力で、「ツッコまれピッチ!吉本流、プレゼンの極意、教えまひょ。」がイノベーションハブにて開催されました。

 



主催:大阪市都市計画局、協力:吉本興業株式会社

 

中井秀範氏は、「100周年まで来れたのは大阪のみなさまのおかげ、その時にあわせるようにグランフロント大阪にイノベーションハブができた、しゃべりだけで食いつないできた吉本興業と一緒になにかできることをと考えたときに、『最近のプレゼンはみんなジョブスのまがいものばっかりやん、さぶいねん。』という思いから『大阪らしい人とはちがうプレゼンができる人を育てるイベントを開催しようではないか』と開催に至ったと語りました。

「つかみが非常に大事。着ているものからつかみをとりにこないとあかん。みんなおんなじようなプレゼンばっかりしにくる『昨日も聞いたで』『さっきも聞いたで』、プレゼンを聞く人は限られてるねん、みんなそこに向かってくるからな。同じような話しばっかり聞かされて、基本飽きてる。そんな人を前のめりにさせるのは難しい。だからこそツカミが必要なんや。そして、できれば笑いをとってほしい、緊張関係のままずっとやってると、話す側も聞く側も人間性をだせない、空気をまずはゆるめる必要がある。」とプレゼンの極意をキーノートとして披露。スライドの字は大きく少なく、起承転結の「転」が大事、デメリットもプレゼンに盛り込む、熱意を込める、頭のインパクトとクロージングの大事さなどに言及し、イベントは始まりました。

このイベントは、5分のプレゼンテーション中に3名の「ツッコみマスター」からツッコミがはいるというユニークな進行です。ツッコミマスターは、吉本興業の中井氏、木村氏、切り込み隊長と呼ばれるやまもといちろう氏。ぼけるなり、かぶせるなり、無視するなり自由とのことでしたが、5名のプレゼンターははじめての体験に不安を隠せない様子でした。

5名の出演者の方々

・ 株式会社鯖や  右田 高有佑 氏
・ デザインエッグ株式会社  佐田 幸宏 氏
・ 株式会社ギャラクシーエージェンシー 金谷 元気 氏
・ 株式会社Warrantee  庄野 裕介 氏
・ 株式会社空色  中嶋 洋巳 氏

トップバッターは、サバ博士による投資家を集めるためのプレゼン。鯖のバイク「サバイク」鯖の歌「サバばばーん」3月8日は「サバの日」など、とにかくサバの話題。さばとやさいを融合したお店「SABAR(とろさば料理専門店)」をこの度大阪の福島でオープンするということで、「SABARファンドに(1口3万円)」への投資を募った。現在は50%の達成率とのこと。「ダジャレ多いねん」「試食がないのがアカン」などとツッコミが入っていました。

 

続いて手数料無料の送金システム「kampa!」のサービス紹介。日本国民全員から1円もらったら1億円集まるという小学生の時に夢見た話しが実現可能とのこと。一見収益性が見えにくいサービスですが、広義と狭義のマネタイズプランを発表したときには感嘆の声が上がりましたが、すぐに「ビジネスモデル言うの遅いねん」という声があがり、かぶせるように「IT社長っぽいスーツがいけてない」とツッコミが入りました。

 

「ハッピーアワー」早い時間に時間に一緒に飲みに行くペアを見つけるサービス。妻に怒られないために、外でご飯食べても、帰ってからまた家でも食べて40kg太ったことが本サービスの開発動機とのこと。「髪型がギャラクシーなのか」「ズボンが長い」「ゼスチャーが熊っぽい」など、登場後すぐにいじられキャラを早くも確立していました。

 

保証書の電子化サービス「Warranty」。すすぎが1日中終わらない洗濯機を購入したことをきっかけに保証書に興味を持った。保証書は、なくすとメーカー保証が受けられなくなる、大事なものなのに保管が難しいという問題を解決するためのサービス。キャッシュポイントは延長保証、よく考えられたありそうでなかったおもしろそうなサービスに、「頭良すぎ」「一文が長い」「与沢翼を意識した方が良い」というツッコミが入っていました。

 

Styleeによる創業メンバー募集プレゼン、営業の手が足りていないとのこと。某大手上場会社で係長になるのが決まっていたのに、周りが引き留めるのも聞かず独立。ECサイトを作りたい場合に、イニシャルもランニングもゼロでたちあげれる時代が到来しているが、売るためのプロモーションは難しい。一方で、雑誌で活躍するスタイリストは撮影用の衣装や小道具の借り先をいつも探している。このニーズをマッチングすることができないかと「Stylee」を立ち上げた。。「フォントが自信なさげに見える」「(成功事例に対し)これ、たまたまうまくいったんちゃうか?」とツッコミが入った。

 

 

その後、総評ということで、ビジュアル・プレゼンの態度・説得力・共感力・耐久力などを元に様々な意見が飛び出しました。

 

プレゼン中のツッコミと総評のいずれにも共通していましたが、「笑い」に対するツッコミよりも「ビジネスプランの中身」や「説得力」に対しての意見が特に熱く語られました。

 

いくら大阪とはいえ「おもろい」だけじゃ「あかん」。

「もっとメリハリつけんかい!」という声が印象的でした。

 

ツッコまれたプレゼンは12月14日(土)に開催される「ツッコまれピッチ!」&Startup Session「下剋上!」で再度発表されます。

 

「ツッコまれピッチ!」&Startup Session「下剋上!」
主催:大阪市都市計画局、協力:吉本興業株式会社 | OSAKA INNOVATION HUB
http://www.innovation-osaka.jp/ja/events/2603

大阪らしい、おもしろいピッチイベントでした。「目の覚めるようなテクノロジー、すごすぎるものはとっくにおさえられてる、だからこそ熱意や思いが必要なんや」「興味ない人に伝えるのはむいてない。努力しても無理。うまいひとに代弁してもらうといい」「石川遼選手、優勝できるかなんてわからなくても、最終18ホール目は必ず魅せる。最後必ず印象的なクロージング、持って生まれたスター性がある」とツッコみマスターの言葉が蘇ります。切込隊長のやまもといちろう氏のやさしさや思いやりが、特に印象的でした。ファンです。

著者プロフィール:株式会社 Kaeru 代表取締役 大崎弘子(オオサカンスペース運営)

専業主婦から、アルバイト、そして社長へ。大阪生まれの大阪育ち。バツイチ、2児の母。「日本で一番社員満足度の高い会社」として知られる 「ChatWork(旧 EC studio)」社にアルバイトとして入社、SEO・広報・代表 山本敏行の秘書を経て、グループ会社の代表に。現在は大阪の本町にあるコワーキングスペース「オオサカンスペース」を運営、メンバー数120名以上、多く の協業が生まれ、世界初のサービスがリリースされるなど盛り上がりを見せている。世界26都市で開催される「IT飲み会」の会長でもあり、 「Startup Weekend Osaka」「広報ウーマンミーティングなにわ部」主催。たくさんのコミュニティと関わることで、数多くの協業を実現し、おもしろいプロジェクトに囲まれて生きています。新しいことを考えたり、夢想するのが大好きです。
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