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ヒトメディアと東新住建が投資育成会社設立、第一号案件で次世代ユーザーインターフェースの「DouZen」に出資

Amazon Alex(急拡大する音声認識「Alexa」、ルンバ・Raspberry PI・冗談を言うAmazon iOSアプリはIoTデバイス制御にも対応)にLINE傘下の「GateBox」(妄想が産んだバーチャル嫁ロボット「Gatebox」誕生秘話、なぜ30万円のデバイスが5日間で200台も売れたのか)、いずれも狙うのは「HOME」いわゆるリビングルームを中心とした住宅と生活の要です([詳説 Clova] LINEが狙う「お茶の間」、世界HOME覇権争いにスマートポータルで挑む @maskin))。

ヒトメディア東新住建が設立した合弁会社「デジタルカーペット」は、まさにこの住宅と生活を軸とした「HOME」領域をフォーカスとした新しい技術領域のベンチャー企業への投資・育成事業を行う会社です、

投資第一号案件

創業から40年に渡る住宅建設実績がある東新住建とインキュベーター「ヒトメディア」のコラボ「デジタルカーペット」はどんな価値創造に寄与するのでしょうか。第一号の案件として2017年4月20日に発表されたのは、次世代インターフェイス開発の「DouZen,Inc」です。

2011年に設立された会社で、CEOはSONY出身の三浦謙太郎 氏。本社は、米国サンフランシスコです。家庭の大画面テレビでクラウドに保存された大量の写真やビデオを再生するためのデバイス「Hale Orb」を開発しています。

見た目はボールですが、これをインターフェイスデバイスとして画期的な操作システムを実現しています。FacebookやInstagram、LINE、Dropboxなど多様なプラットフォームにアップロードされている写真や動画を一つの操作系で簡単に見つけることができるというもので、操作自体は家族誰でも理解できるシンプルなものになっているとのことです。

【関連URL】
・Douzen,Inc.
http://douzen.com

蛇足:僕はこう思ったッス
 テレビ業界という切り口でみると何年たってもリモコンは変わらないし、決定だがでてこない状況。Apple TVやFire TVなどのデバイスが浸食し始めてもまだ動きがないので、やはりスマートHOME領域は巨大なブルーオーシャン(レッドになりつつあるので今からでは遅いかもしれないけど)と捉えてもいいのかもれない。ただ、こうしたユーザビリティ重視のデバイスは製品の完成度にすべて(評判も売り上げも)が依存するので、結果どうなるかしっかり観ておきたい。投資育成スキームでみると住宅業界からの参入という視点は新しいし、スマートHOME分野での急成長を発掘できる期待がある。なお、くどいようですが、ヒトメディアの森田正康氏は株式会社TechWaveのCOOです。
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