DeNAと小学館、新メディアを共同研究へ

キュレーションサイトと呼ばれる一連のウェブサイト運営問題（DeNA、キュレーション事業統括 村田マリ氏を処分　南場智子氏が追加代表就任）で役員の処分発表などで揺れるディー・エヌ・エー（DeNA）は2017年4月20日、小学館との共同運営を前提とした新たなデジタルメディアの検討を始めると発表しました。これに関する基本合意を本日付けで締結したとのことです。

発表によると両者はデジタルメディアのありかたや編集体制、記事内容のチェックなどを含めたフロー全般の研究をすすめるとのことです。

現時点ではメディアを運営するかどうか計画はない状態ですが「DeNAが多くのサービス開発・運営で得たノウハウや、小学館のもつ編集に関するノウハウを双方のサービスに活用する」（広報発表分まま）といったことも視野に入れているとのことです。

蛇足：僕はこう思ったッス
　DeNAのノウハウとは何か。小学館のノウハウとは何か。メディアとは、記事を作ることとは、そんな本来の意味合いを考え直すいいチャンスになるとは思う。本件に限らず世界中がメディアのイノベーションに注目している状態で、（筆者は海外メディアの先輩からいつもメディア後進国と揶揄されている）日本から一つのあり方は提示できればそれはとても意義あることだろう。ただ、これまでやってきたゲームのノウハウ、紙派生のノウハウの延長線上に、大企業同士がコラボレーションすることでそういったリスクテイキングな取り組みが出てくるか疑問があることも否めない。