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米アップルがノキアと和解、デジタルヘルス製品の共同研究も視野に

かつての携帯電話(フィーチャーフォン)で世界シェアを誇っていたフィンランドのノキア社。モバイル分野での多数の特許を保有するノキアは、スマートフォン「iPhone」など多くの製品でノキアが保有する多数特許を侵害していると主張。米アップルの対応が不十分と、2016年12月22日までに米アップルに対する特許侵害訴訟をドイツや米国、日本、イギリスなど計11か国で起こしていました。

その両者は北米時間の2017年5月22日、知的財産権紛争に関するすべての訴訟を解決し、複数年の特許ライセンスに同意したことを発表しました。これを受け、ノキアが買収したデジタル・ヘルス(旧・フランスWithings=2016年にノキアが買収)領域での共同研究の検討も開始するとのことです。


ノキアは以前から保有していた特許に加えて、2013年に買収したノキアシーメンスネットワーク、2016年に買収したアルカテルルーセントが保有していた特許などモバイルやPC関連の特許を多数保有していました。和解の詳細は明らかになっていませんが、ノキアは知財資産の活用を収益源として重視していたため、相当な金額となった可能性があります。

アップルは、血糖値を図る時計の存在が(Apple Monitoring Blood Glucoseジャン・ルイ・ガセー氏のブログより)明かになるなど、類似製品の先駆けWithingsチームを吸収したノキアと事業連携とするのはあながち的外れな話ではないかもしれません。

いずれにせよノキアに対するライセンス料を現金で支払ったアップルにとって、ノキアの技術資産を最大限活用するのは間違いないでしょう。アップルの今後の製品ラインナップに影響がある可能性もありますので注視が必要です。

【関連URL】
・Nokia and Apple sign patent license and business cooperation agreement, settle all litigation
https://www.apple.com/newsroom/2017/05/nokia-and-apple-sign-agreement-settle-all-litigation/

蛇足:僕はこう思ったッス
 ノキアはデジタル・ヘルス関連のノウハウをどんどん吸収している。通信やディスプレイ、センサーを活用した高度な技術などもだ。仮にノキアがウェアラブルやIoTなどの研究事業を活性化させラボ的な位置づけとなる可能性も十分考えられそう。
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