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日本参入した中国「モバイク(mobike)」の評価額は30億ドル @MobikeJpn

中国発の自転車シェアリング「モバイク(Mobike)」が日本に参入したニュースが世間を賑わしています。

その最中で中国「モバイク(Mobike)」の評価額が約30億ドル=日本円でおよそ3360億円となったと関係者が明らかにしたそうです。米ウォールストリートジャーナル紙が報じています。

Mobikeの創業は2015年12月。サービスインは2016年4月22日です。

たった14か月で450万台のレンタル自転車を中国90都市(人口規模4億人)で展開し、1日あたり2000万回利用されるまでに成長しています。はじめの10ヶ月で世界の名だたる投資家から3億2500万米ドルの調達に成功し、2017年6月16日に中国Tencent HoldingsをリードとするシリーズE 約6億米ドルを海外展開のために調達しています。

これまでのMobileの資金調達

これまでの「モバイク(Mobike)」の資金調達の変遷をまとめました。

フェーズ不明・・・Foxconn Technology Group
シリーズB・・・Panda Capital(リード)、Vertex Ventures、Sinovation Ventures、Joy Capital
シリーズC・・・Hillhouse Capital Group(リード)、Warburg Pincus(リード)、Bertelsmann Asia Investment Fund、Joy Capital、Panda Capital、Qiming Venture Partners、Sequoia Capital、Sinovation Ventures、Tencent Holdings、
シリーズD・・・Temasek Holdings(リード)、Tencent Holdings(リード)、Hillhouse Capital Group、MSA、Qiming Venture Partners、Sequoia Capital、Sinovation Ventures、Warburg Pincus
シリーズE・・・Tencent Holdings(リード)、BOCOM International、Farallon Capital Management、Hillhouse Capital Group、ICBC International、Sequoia Capital、Sinovation Ventures、TPG (formerly Texas Pacific Group)

直近のシリーズEでは新規の投資家が増えていますが、全体を通じ特徴的なのはこの短期間に再投資を繰り返している投資家が多い点です。

「モバイク(Mobike)」は2017年中に世界で200都市まで拡大する目標を掲げています。事業、資金調達ともに猛スピードで成長する同社の評価は今後どうなるか目が離せなくなりそうです。

【関連URL】
・モバイク・ジャパン
http://mobike.com/jp/
・[詳説] 中国発シェアリング自転車「モバイク(Mobike)」日本参入
http://techwave.jp/archives/china-mobike-enters-at-fukuoka-city.html
・乗り捨て可能なシェア自転車「Mobike」が日本初お目見え、世界で最も使われているIoTデバイス #ivs10
http://techwave.jp/archives/mobike-ride-1st-appearance-in-japan.html

蛇足:僕はこう思ったッス
 他の記事でも書いたのだけど、モバイクの魅力は理念があること。それが自転車となり、GPSデバイスやアプリ、ビッグデータを組み合わさり目標実現へのプロセスへと入る流れ。昨今騒がしいニュースが多いUberも海外展開の際は、あるポリシーを多数の都市に適用していったが、それは方法論でありモバイクの理念まで突き詰められているようには思えない部分もあった。人を巻き込む理念は共感を呼ぶ。今の時代のユニコーンに不可欠な要素のようにも思えた。
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