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2016年4月22日にサービス開始をした中国「Mobike」は、たった14か月で450万台のレンタル自転車を中国90都市(人口規模4億人)で展開し、1日あたり2000万回利用されるまでに成長しています。はじめの10ヶ月で世界の名だたる投資家から3億2500万米ドルの調達に成功し、今や数千億ドルの時価総額があると見られています。
そんな「Mobike」がこのサービスのために独自で開発・生産している自転車が日本で初めて公開されました。
写真は招待制カンファレンスイベント「Infinity Ventures Summit(インフィニティ・ベンチャーズ・サミット)2017 Spring Kobe」の会場で撮影しています。
「Mobike」の自転車の特徴は、チェーンやタイヤチューブなど壊れやすい部品を使わず4年間故障なしで使い続けられるシンプルな構造になっている点にあります。かつ、自社生産することで拡大時のコストメリットを高めることに成功しています。
日本でもこの数年浸透してきたシェア自転車サービスと言えば、駐輪ポートで借りて、返すのも駐輪ポートというスタイルが一般的ですが、中国のシェア自転車サービス「Mobike」は20平方メートルの広さを持つ推奨駐輪場が1万カ所展開されていますが、基本的にいつでも乗り始めることが可能で、どこにでも乗り捨てすることが可能です。
利用者はスマートフォンを使ってロックを外し、利用をやめるときもスマートフォンから手続きをします。「Mobike」にはGPSと通信SIMカードが搭載されており正確に場所や走行ルートを確認することが可能で、例えば利用エリアを出てしまったときに動作を制限したり、利用者の行動パターンといったビックデータを分析して「Mobike」自転車が効率よく利用されるような施策を適宜投入しています(例えば、人気のないスポットにある「Mobike」に乗ったらギフトをプレゼントするなど)。
中国での「Mobike」は社会現象になっており、例えば成都市では電車利用者が250万人/日いるのに対し、「Mobike」の利用者は300万人/日という規模です。北京では地下鉄利用者の44%が乗車前後に自転車シェアリングを利用しています(上海では51%)。北京だけで30万人の利用者がおり、バス利用者の81%がバスに乗る前に自転車シェアリングを利用しているとのことです(上海では90%)。
このように人々の行動パターンをも変容させたMobikeは世界展開のための準備を進めているとのことです。日本の参入については明言されませんでしたが、日本の慣習や精度にあった形で導入されれば大きな反響を呼びそうです。
【関連URL】
・The World's First & Largest Smart Bike Share | Mobike
http://mobike.com/global/