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東南アジアの配車アプリ「Grab(グラブ)」、ソフトバンク & Didiらが25億ドル出資へ

シンガポール発で東南アジアに展開する配車アプリの「Grab(グラブ)」は2017年7月24日、既存投資家であるソフトバンク・グループおよびDidi Chuxing(Didi)から20億ドルの資金を調達したと発表しました。他の投資家と併せて総額25億ドルを調達する見込みです。

交通革命だけでなく決済手段の拡大を同時に狙うGrab

Didiは、東南アジアで展開しており配車アプリとして95%のシェアを保持。自家用車シェアリングで71%のシェアを獲得するなど、マーケットの牽引役として広く認知されていいます。

ソフトバンクは2014年12月に2億5000万ドルを出資し筆頭株主になって以降、Uberの中国事業を買収したDidiと共同で「Grab」と2016年12月にスタートした決済インフラ「Grab Pay」の拡大に注力してきました。なお、この出資は、ソフトバンクのビジョンファンドではなくソフトバンク・グループとして出資を行っています。

現在、grabは東南アジア7つの国と65の都市で事業を展開しており、5000万台のスマートフォンにインストールされています。

【関連URL】
・Ride Hiling Platform | Car & Taxi Bookig Grab
http://www.grab.com
・Grab Announces Didi Chuxing and SoftBank As Lead Investors for Current Round of Financing
https://www.grab.com/sg/press/business/grab-announces-didi-chuxing-softbank-lead-investors-current-round-financing/

蛇足:僕はこう思ったッス
 東南アジアにおける最大の焦点は「交通」と「決済インフラ」。その二つを同時に押さえられる可能性があるGrabへのしたたかな投資戦略。Didiのみならず中国勢は、国内もさることながら東南アジアなどへの参入にかなり力をいれている。そこに同調するソフトバンク孫正義氏の動きに今後さらに目が離せなくなりそう。
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