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日本郵便とサムライインキュベートのスタートアップ支援採択企業を発表

左)日本郵便 事業開発推進室 担当部長 地引功氏・右)サムライインキュベート 富樫憲之氏

郵便・物流のバリューチェーン全体を変革するオープンイノベーションプログラム「POST LOGITECH INNOVATION PROGRAM 2018」の採択企業が本日(2018年10月15日)、日本郵便とサムライインキュベートによって発表されました。

応募総数70社の中から、書類審査および面談審査を経て採択されたのは以下の2社。

Rapyuta Robitics

同社が開発するクラウドロボティクスのプラットフォーム「rapyuta.io」を使い、物流拠点の積み込みなどの自動化を検討。

エー・スター・クォンタム

量子コンピュータソフト開発技術を用い、輸送ネットワークの最適化を実現。


サムライインキュベート 富樫憲之氏によると応募企業の中には「高度技術のみならず個人間物流やサービスまで多様な企業」が応募されていたとのこと。最終的な絞り込みは、現状の日本郵便の課題をより効果的に解決できる、といった視点が大きく関係したようです。

膨大な処理を解決できるか?

日本郵便は全国62の配送拠点を一日当たり3000便の輸送網(自動車・JRコンテナ・船舶・飛行機)により、郵便からゆうパックまでを処理しています。

特にゆうパックは郵便物のように形が均一になっているわけではなく、さまざまな大きさや形状の荷物をどう効率よく処理するかが焦点となっています。

また、トラックドライバー不足に対してどう対処するか、また、1時間に1万個仕訳処理するゆうパックのプロセスは適切か。今回の採択企業の持っている技術を鑑みると、経路の最適化やロボット・アームの効果的導入など、さまざまな課題を採択企業らと共に模索していくことになりそうです。

【関連URL】
・[公式] POST LOGITECH INNOVATION PROGRAM | 日本郵便

蛇足:僕はこう思ったッス
膨大な数の郵便物を扱う日本郵便。その施設、ネットワークはさまざまな技術やアイディア、運用ノウハウが詰め込まれている。アイディアだけのスタートアップでは太刀打ちできないほどの突出した技術力が求められると認識したほうがいいだろう。採択の2社は高度技術ど真ん中といったタイプだが、これが実業にどう貢献するか、このプログラムの真価を占うことになりそう。

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