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Slackが組織を横断できる「共有チャンネル(β)」をスタート

企業向けチャットプラットフォームを運営する米Slackは2017年9月13日、外部の組織を結びつけることのできるチャネル「共有チャンネル(Shared Channels)(ベータ版)」の提供を開始しました。

組織縛りを解消

Slackは組織内で利用することを目的としたビジネスチャットサービスで、インターネットの世界で長年親しまれてきたIRCなどのチャットシステム同様に組織の規模に限らず対話から情報の伝達まで幅広く活用されてきました。

しかし、Slackの弱点は、社内のチームとして活動していない限りコミュニケーションの輪に入ることができない点です。外部のパートナーなどが仕事で密に関わったとしても、組織ドメインという壁に阻まれるケースがありました。その組織の電子メールを発行してもらうなど回避策はあったものの、スピード感に欠ける。そのことはSlack社もわかっていたようです。

そこでSlackは「共有チャンネル(Shared Channels)(β)」を用意しました。これは、組織外のSlackユーザーを結びつけることができる特別な“チャンネル”です。

電子メール代替へ

外部パートナーらと利用できる「共有チャンネル(Shared Channels)」の使用は、StandardとPlusプランのユーザーからで管理者は[チームメニュー]> [共有チャンネル(ベータ版)]を実行してベータ版を適用する必要があります。

使い方は普通のチャンネルと同じ。ファイルのアップロードや通話機能、検索などすべて同じです。パブリックまたはプライベート(順次機能追加予定)にすることもできます。

「共有チャンネル(Shared Channels)」への招待は電子メールを送付するだけ。ますます電子メールからチャットへのシフトが加速しそうです。ただ、社内と外部が混同する懸念もあるので、共有チャネルにはそれぞれの組織のロゴがプロファイル上に表示されるようになっています。

【関連URL】
・Introducing Shared Channels: Where you can work with anyone in Slack
https://slackhq.com/introducing-shared-channels-where-you-can-work-with-anyone-in-slack-8c5d2a943f57

蛇足:僕はこう思ったッス
 多様な働き方の流れはこうした新興(チャットは最も古いネットツールの一つでもありますが)ツールですらキャッチアップが必要ということ。一方で、共有チャネルと独自で提供していた「Slackline」が閉鎖に追い込まれるなどプラットフォームの力の強さを再確認する事案も
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