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タニタがバーチャロン対応ツインスティックゲームコントローラ開発でクラウドファンディング日本一を狙う #virtualon #タニタCF

タニタは2018年6月8日、2つの操縦桿を備えたゲームコントローラ「ツインスティックVTX(バージョン・タニタ・エキストラ)」を開発するためのクラウドファンディングをCAMPFIRE上で開始しました。

ゲームコントローラーは2つのスティックがあるタイプで、1995年にセガがリリースしたアーケートゲーム「バーチャロン」シリーズをプレイするのに特化しているもので、クラウドファンディングで1台入手できる価格は5万4400円(送料・税込み)。

クラウドファンディングでの調達目標金額は2億7700万円。5000口の申し込みを目標としています。「All-or-Nothing」方式で達成できなければ返金、達成すれば日本一となる規模。達成が疑問しされる?と思いきや、すでに2018年6月13日12時過ぎの時点で711人から3412万円以上の資金調達を達成しています。キャンペーンの締め切りは2018年7月30日の23時59分。

バーチャロンシリーズは、1995年に登場以降、2つの操縦桿「ツインスティック」を使ったゲームシリーズとしてアーケードで人気となったもので、これまで5作品がリリースされています。

2018年2月15日には15年ぶりの最新作となるPlayStation4用ソフト「とある魔術の電脳戦機」が発売されたものの対応するツインスティックが存在しないことから今回のプロジェクトがスタートしたとのことです。

【関連URL】
・[公式] TANITA ツインスティック・プロジェクト
・[リリース] タニタがゲーム業界へ進出 アーケードの興奮を完全再現する「ツインスティックVTX」
・[クラウドファンディング] PlayStation®4「とある魔術の電脳戦機」に対応するツインスティック!

蛇足:僕はこう思ったッス
 タニタ社長 谷田千里氏がバーチャロンのファンだったことからスタートしたというこの企画。こういった企画はイマジニアやイノベーターが常に考えていると思うのだが、日本の企業におけるイノベーションの最大の足かせである「社内の理解」には想像以上の重みを成している。そこれを払拭するための涙ぐましいクラウドファンディング企画であると思うのだが、すでに日本全国でトラクション(駆動力)や市場見込みを把握する手法として(銀行融資の判断材料など)定着しており、こうしたコラボ型の大規模なプロジェクトでも適用できるかどうかの試金石となる可能性がある。ただ、あくまでこれは人気をくみ取る仕組み。グローバルで存在感を失いつつある日本が市場を切り拓くようなパワーにつながるようには見えないのだが、ネタがアニメ・ゲームという国際コンテンツなだけでもしかすると日本なりの突破口になったりするのだろうか。

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