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アメリカの最新ハロウィン事情はインスタ活用とペット用コスチューム【米国マーケティング新潮流を追う vol.9】

変化が著しく、かつ様々な分野において最先端の取り組みがなされるアメリカ。ここでは、在米30年で、これまで数々の日系企業の米国進出をサポートしてきた、MIW Marketing & Consulting Group,Inc. の代表 岩瀬昌美氏による現地レポートをシリーズでお伝えします。売り場、現場の最前線で何が起きているのかはもちろん、いまなお米国に在住しているからこそ分かる生活者の反応や日本市場との対比なども交えてお届けします。
9回目は、10月末のハロウィンについて。米国の若者の、過ごし方&お金のかけ方の変化について伝えます。

ハロウィングッズ購入のきっかけはソーシャルメディア

でももうすっかり定着したハロウィンですが、本場アメリカの過ごし方は日本とは大違いです。ナショナルリテイルフェデレーション(National Retail Federation)が7.000人を対象に行った調査によると、ハロウィンコスチュームを購買するうえでどこからインスピレーションを得たのかについて、1位がSNS、そして2位が店頭という結果となった。以前はまず店舗に行ってから何を買おうか決めるのがハロウィンの楽しみだったのですが、いまや様変わりしています。

ではどんなサイトを見るかというと、なんと1位は日本では5位にも入らないであろうPINTTEREST、そして2位は辛うじてFacebookですが、Instagramの勢いはすごく、来年には間違いなくFacebookを超す勢いです。

パーティーに行くよりも家にこもって楽しみたい若者層

さらに、驚くことに18歳から24歳の若いアメリカ人はどんどん内に籠る傾向があり、ハロウィンにおける支出の1位は子供にあげるキャンデイの購買で、それに続くのが家の飾りつけ。パーティに出掛けるという項目は4位でした。さらに今年の大きなトレンドはペットのコスチューム。実に26%もの人がペットにコスチュームを着せるとのこと。景気の先行きも不安なこの年末は“家に籠る”がアメリカのキーワードになるでしょうか?

先日もバーガーショップに行ったところ店内で食べていた人はわずか一組でしたが、スタッフに聞いてみると「UBER EATSなどのデリバーサービスの人が引っ切り無しに訪れるから、お店にバーガーさえ買いに来ないんだ」と。これには驚きました。日本の場合、ハロウィンには若者が渋谷に集まって大騒ぎする、がここ数年の風物詩になっていますが、それとはまるで逆の方向ですね。日本とアメリカの若者は似ているようでこんなに違うのだと実感しました。

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