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誰でも拡散したくなる動画などをキャッチーな見出しで共有し、ソーシャルメディア等での拡散することでアクセスを急激に伸ばす「バイラルメディア」。
北米では新興サイトの「Upworthy」や「BuzzFeed」が2013年末頃にかけてトラフィックを成長させてきた。
日本では北米バイラルメディアの踏襲モデルとして、家入一真 氏らによる「dropout」が2013年12月にテスト公開を開始し、初月で100万PVを獲得。
次いでスタートアップBitGather社が2014年1月12日にお笑い系のバイラルメディア「CuRAZY(クレイジー)」をスタートし、公開16日目となる1月27日にも累計150万PVに到達。1月25日だけで58万5935PVと、まさにうなぎのぼりの様相だ。
センスだけでPVを稼ぐバイラルメディア
バイラルメディアの特徴は、大半が動画等を紹介しているに過ぎない媒体だということだ。
前出の「dropout」にしても、「CuRAZY」にしても、公に公開されている動画に見出しを付けて公開しているだけ。数量的にも1日1本から5本といったペース。
しかしながら、誰もが気になるキャッチコピーと気軽に閲覧できる動画の拡散力はすさまじく、瞬間最大風速を発生させながらサイトを成長させていっているという状況。
これまでのウェブマーケティングのように、クリエイティブやSEO対策に莫大なコストをかけるのではなく、拡散でシェアを拡大する手法。編集者(キュレーターといういう人もいる)のセンスが勝負の要といっても過言ではないだろう。
CuRAZYを運営するBitGatherは25歳の伊藤新之介 氏率いる、4人チームのスタートアップ。「新たな漫画の創造をテーマ」としたアプリをリリースするなど、イノベーターとしての感性がストレートに表現できているように感じられる。実際、CuRAZYは大量のFacebook「いいね」を獲得しており、それがPV急増につながっているようだ。彼等は強気に半年以内で月間5000万PVを目指すという。
【関連URL】
・CuRAZY | 笑うメディア
http://curazy.com
・刺さる動画メディア – dropout
http://dout.jp
ニューストピック編集など、PVを伸ばすための手法はある程度確立している。バイラルについても共通項はあるが、今後到来するスマホが主語となるマーケットにおいてはまだ未知の領域があるのは事実だろう。ただ、いわゆるアグリゲート方(キュレーション型)メディアは、短期間で供給過多になりがち。このブームがどこまで継続するか不透明で、特定の領域でブランドを構築したメディアだけが少数残ることになるのだろうか。