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「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイが2017年11月22日、採寸できるスーツ「ZOZOSUIT」を無償で配布して大きな話題となりました。
実はこの技術、スタートトゥデイが2016年6月24日に投資(シリーズA)を行ったニュージーランドのスタートアップ「StretchSense」社が開発したものなのです。
ストレッチセンサーの開発・製造
StretchSense社は、ニュージーランドのAuckland大学のBiomimetics Labからスピンアウトした静電容量を用いた伸縮型ソフトセンサーを開発・製造するテックカンパニーです。設立は2012年11月。
ファッション業界とのコラボレーションも展開しており、スタートトゥデイはこの領域の技術革新を担う企業として事業連携を図っていました。
StretchSense 脅威の精度
「StretchSense」のプロダクトは伸縮型のソフトセンサーとデータ収集・送信用のボードで構成されています。センサーの静電容量感知システムから得たデータはリアルタイムで取得することが可能です。
その精度はすさまじく、例えば指の開け閉めによって示す幅を計測することも可能です。
StretchSenseの活用の幅は無限
「StretchSense」のソフトセンサーは衣服やグローブなどさまざまな形状に実装可能です。例えばグローブ型のデバイスは、指の動きまで確実にデータ・ストリームとして変換します。VRやAR/MR等への応用は誰もがイメージすることでしょう。
「StretchSense」センサーを指や腕にまで拡張すれば、バーチャル楽器演奏なども可能になるかもしれません。以下の写真は、StretchSense社が実際におこなった楽器演奏のデモの模様です。
「StretchSense」センサーは何も衣服の形をしていなくてはならないわけではありません。以下のように布状のセンシングデバイスへの応用も可能です。
「StretchSense」はスポーツやリハビリ、VRなどさまざまな応用が考えられます。同社は開発キットを提供し開発参加を呼びかけています。
驚異的な技術が込められた「ZOZOSUIT」。今回無償提供となったスーツは今後到来する未来のほんの一部かもしれません。今後、アプリのアップデートに伴い、バーチャル試着などの拡張も考えられるなど目が離せなくなりそうです。
【関連URL】
・StretchSense
https://www.stretchsense.com/
蛇足:僕はこう思ったッス