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位置測定技術Place Engineを開発したクウジット株式会社末吉隆彦さんにお話を聞いた。取材したのが1月29日。公開が非常に遅くなりました。すみません。
PlaceEngineといえば、iPod Touch向けに開発を始めたという発表で話題になりました。トーキョードリフトのみなさんも取材に行ったビデオを早速アップされています。
僕の周りでもおかっぱ頭のホンダくんがこのニュースを受けて早速iPod Touchを購入しました。確かに現在地の地図をiPod Touchで表示できれば便利だろうなあ。以前ケータイのGPS機能を使った地図の有料サービスを使っていたことがあったけど、やはり画面が小さくて使いづらい。それに大きな地下街やビルの中では使えなかったり、使えたとしても、地下街やビルのどの部分にいるのかは分からなかった。大きな地下街って結構分かりづらくて、僕は迷子になることが多いんです。
PlaceEngineを使えば、理論的には自分がビルの何階にいるのかまで分かるので、便利になるんだろうなあ。まあそのためには、ユーザーが増えて無線LANのパターン情報が多く蓄積されなければならないんだろうけど。果たしてPlaceEngine目当てでiPod Touchを買ったホンダくんは、満足できるのだろうか。おかっぱ頭のホンダくんからの報告を待ちたいと思います。
【注意】最初のビデオは4分ほどのハイライト版です。ハイライト版はビデオポッドキャストとしても配信しています。そのあとの小さなウインドーのビデオは、ほとんど無編集です。1本10分以内で、今回は4本あります。全編ご覧になりたい方は順番にご覧ください。
さてGPSで位置を測定する原理というのは、簡単にいえば複数の人工衛星からGPSケータイまでの距離を測って決める。距離を測るのは、人工衛星からの電波が届くのにかかった時間で判断する。
でもPlaceEngineは、GPSとはまったく違った考え方で位置を測定する。無線LANのスポットが増えてきているけど、無線LANの基地局というのはビーコンと呼ばれる電波を常に発信している。無線LAN搭載パソコンを持っている人なら知っていると思うが、都会の中で無線LANスポットを探そうとすると、近くに5、6個以上の無線LAN基地局を察知することができる場合が多い。この複数の無線LANの電波の強弱のパターンというものは、ちょっと場所を移動しただけでも異なってくる。つまり特定の場所における電波パターンは独特であり、同じようなものはほとんどないのだそうだ。
そうした独特のパターンと、そのパターンの電波を受けることのできる場所の情報を、データとしてデータベースに蓄積することで、同じパターンの情報で位置をたずねてきたユーザーに対して現在地情報を教えることができる、という仕組みのようだ。
気になった発言のメモは以下の通り。一語一句正確なメモではありません。
- 無線LANの電波で位置を測定する
- ソニーの研究所のプロジェクトを事業化
- 複数の無線LANから配信されているビーコン情報のパターンを多く集め、データベースに蓄積を位置を推定する。
- 電波パターンの情報の集積が必要。
- ユーザー参加型で、電波パターンの情報を集めている。
- 何階にいるのか、という情報までをユーザーがタグづけすることによって、より正確な情報になる。
- オフィスビルの場合でも間に鉄板一枚あるだけで電波パターンが異なってくる。
- PlaceEngine対応のサービスが増え、位置を問い合わせる件数が増えれば、データが増える。
- 最初の一歩が難しい
- 無線LAN搭載のウィンドウズパソコンやマック、ウィンドウズモバイル、PlaceEngine採用ゲームを搭載したゲーム機などで利用可能
- GPSで位置情報が取れない地下街などでの位置情報サービスというニーズもあるのだろうが、まだ無線LAN搭載のケータイが少ない
- 一方で、デジタルカメラなどのデジタル家電機器で無線LAN搭載機種が増えてきている。最初の普及は、そうした機器から始まるのではないか。
- 据え置き型パソコンでも、例えばスカイプと連携して、自分の位置情報を発信できる。自分の友人リストの中で、場所が近い順に並べてみたりできる。コミュニケーションと位置情報は相性がいい。
- リアルな人と空間を結ぶようなロケーションウエアをやっていきたい。その最初がPlaceEngineという無線LANの位置測定技術。
- 電器売り場の特定の製品の前でその製品に関する情報や、ショッピングセンターの中で「このレストランはまだ行ってないよ」とかいう情報を出せたりする。
- 地下鉄を降りた出口などで迷うことが多いので、こうした場面にも活用できるかも
- 基になるエンジンに付加価値をつけてソリューション提供していきたい
- よく行くお気に入りのエリアを把握して、そのエリアのきめ細かな情報を提供できる。
- 山の手線での実験。端末をカバンに入れているだけで、走る電車の位置が測定できる。都市部では人の動きが分かるので、こういった情報を用いたアプリケーションを開発できる。
- ライフログにも。モバイル端末を身につけているだけで、位置と時間を記録できる。
- いろいろなアプリケーションが出てくる可能性がある
- 無線LANは日本ではまだまだ面でカバーするまでにはなっていない。
- ホットスポットを探すためにPlaceEngineを使うこともできる
- WiMaxは情報送受信、WiFiは位置測定と、すみ分けが進む。
- ユーザーが参加したいと思う仕組みを作ることが大事。試行錯誤中。