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iPhoneの功績の1つはapp storeというアプリ市場を成功させたことであると、米マイクロソフトのWindows Mobileの開発担当者も認識しているようだ。でもまだまだ先行勝ち逃げはさせない、という思いが米マイクロソフトのモバイル・コミュニケーション・マーケティング部門シニアディレクターのトッド・ブリックス氏のインタビューの端々に現れている。Windows Mobileが有望であるという主張の根拠として、同氏はWindwos Mobileのアプリ市場の透明性と、通信キャリアとレベニューシェア契約を挙げている。
アプリの開発者にとって審査基準が分かりやすく透明性が高い。その一方で、OS(基本ソフト)の技術仕様が統一されているのでユーザーが安心して利用できる
移動体通信事業者にレベニューシェアのビジネスモデルを提案していることだ。アップルのApp
Storeでのアプリの売り上げはすべてアップルの収益になる。われわれはMarket
Placeでの売り上げを、通信事業者と分けようという提案を行っている。通信料が伸び悩んでいる事業者は、アプリ市場での売り上げ分配を見込んで
Windows Mobileの機種をプッシュしてくれるのではないかと思っている。
iPhoneのAppStoreは、アップルがどのアプリをAppStoreに乗せるかを独断で決める。せっかく開発したアプリでも、アップルの審査を通らないこともある。一方で、アンドロイドはオープンソースゆえに、細部でいろいろ異なる携帯電話が出てくるわけで、1つのメーカーの電話機上で動くアプリが別のメーカーの電話機上では動かない、というケースが出てくる可能性がある。その点、Windows Mobileのアプリ市場は、透明性もあるし、ユーザーも安心できる。iPhoneとアンドロイドの両方のいいところをミックスしている、という主張だ。
また世界のモバイル市場では、通信キャリアが影響力を持つところが少なくないので、アプリ市場の売り上げをシェアできるWindows Mobileに力を入れようというキャリアが多いのではないか、という。
やはり立場が異なる人の話を聞くというのは、いろいろなことが見えてきて、いいなあ。記事は時事通信のサイトのほうに掲載されています。「iPhone追い越せ、Windows Mobile戦略」。