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昨日のエントリで、iPhoneのApp Storeの成功でgoogle、Microsoftだけではなくsoftbank連合もアプリ市場の覇権争いに加わったって話を書いたけど、そうした覇権争いも数年で意味がなくなるよ、ってGoogleの人が言っている。
BusinessWeekの記事によると、サンフランシスコで開催されたイベントでgoogleの人がモバイルの領域でも専用アプリではなくブラウザが主要プラットフォームになるという。
Google’s vice-president of engineering, Vic Gundotra, told a San
Francisco technology conference on July 16 that the Web, not
downloadable apps, is the future of smartphones. "Over the next several
years, the browser … will become the platform that matters," Gundotra
said during a panel discussion.
同じサービスを提供する上で、専用アプリを作るのとブラウザでアクセスできるウェブページとして提供するのではどう違うんだろう?
一ユーザーとしての使用感を言わせてもらえれば、専用アプリのほうが立ち上がりが早い気がするし、サクサク動く気がする。以下、同様に専用アプリの現時点での優位点を挙げる。
ブラウザは情報を表示するにはいいんだけど、それ以上の機能、例えば自動的にGPS機能を動作させるとか、お財布ケータイのFelicaチップを動かす、とかのことはできない(と思うんだけど、どうでしょうか、専門家の読者の皆さん。まあgoogleの人は、そういうこともいずれブラウザでできるようになる、と考えているのでしょうが)。
それにブラウザは電波のあるところでないとまったく利用できないけど、アプリは電波を必要する作業以外は、電波なくても利用できる(当たり前か)。例えば、僕はiPhone上のメモツールとして、アプリベースのevernoteとブラウザベースのgoogle notebookの両方を使っている。google notebookのほうが長年使っていて情報が蓄積されているので、できればgoogle notebookに一本化したいんだけど、google notebookは電波がないところでは開くこともできない。
次にブラウザの優位点。
iPhoneのアプリはiPhone専用に作ってあるのでいいんだけど、日本のケータイアプリは画面の半分くらいにしか表示されないことがある。これは機種によって画面の大きさが違うので、どの機種でも表示できるように最も小さい画面の機種か、最も広く普及している画面サイズに合わせて作ってある。これって結構イヤ。せっかく大きな画面のケータイを買ったんだから、画面いっぱいに表示してほしい。ブラウザでサービスを提供すると、この問題が解消される。どの機種で見たって画面いっぱいに情報を表示してくれる。
開発者にとっても、iPhone用、windows mobile用、android用、softbank率いるJoint Innovation Lab用と幾つも作るのは大変なんじゃないかなあ。ブラウザ用サイトも機種ごとに作らないといけないようだけど、アプリを幾つも作るよりは楽なのだと思う。googleの人はこの点を特に問題視していて、モバイルの領域でもいずれすべてのサービスはブラウザベースで提供されるようになる、と考えているようだ。
Googleってやっぱり戦いの場を、ハードやソフトではなく、広告やマーケティングの領域に持っていこうとしているように思えるなあ。