コンテンツメディアの新しい形を模索する新生Aol

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 タイムワーナーから12月9日に正式にスピンオフする新生Aolのコンテンツ戦略の形が見えてきた。ポータルでも検索サービスでもソーシャルメディアでもない。従来型メディアのようにプロがコンテンツを作成するタイプのメディアだが、従来型メディアと異なりあらゆる場面にテクノロジーを活用していくのだという。プロが作るコンテンツと最新テクノロジーを融合させるビジネスモデルだが、従来型メディア冬の時代にあって新しい成功モデルを築くことができるのだろうか。注目したい。
 AOLといえば、インターネット黎明期にあってヤフーよりも注目を集めたネット企業だった。隆盛を誇っていた2000年にAOLのほうがメディア大手のタイムワーナーを飲み込むように合併したが、結局企業風土の異なる2社の合併はうまくいかなかった。歴史の遺物として消えていく運命だったAOLを再度、表舞台に立たせようとしているのがCEOのTim Armstrong氏だ。その再生案が次第に明らかになり始めた。
 Wall Street Journalは同氏の試みをこう表現している。

Mr. Armstrong’s goal is to make AOL, which has been losing visitors and revenue, a magnet for both advertisers and consumers by turning it into the top creator of digital content. He hopes to do so in part by turning some media and marketing conventions on their ear, and potentially blurring the lines between journalism and advertising.

 目指すは、デジタルコンテンツ作成のトップ企業になって消費者と広告を引きつけること。そのためにはこれまでのメディア、広告業界の慣習をひっくりかえし、ジャーナリズムと広告の境をあいまいにするつもりだ。

 具体的には、独自のアルゴリズムで発生したばかりにニュースや人気が高まりつつある話題を探し出し、どのニュースや話題が最も広告収益をあげることができるかを自動的に判断する。それを現在約500人いる編集者に提示する。Aolは現在も編集者を採用し続けているので、最終的にはもっと大きな組織になる見通しだ。Aolの編集者はそれを、フリーランスのライター、ジャーナリスト、編集者向けのウェブサイトに表示する。フリーのライターたちは自分の得意分野のニュースや話題を選び、記事を書く。Aolに雇用されている編集者は出来上がった記事の事実確認をしたあと、ネット上に表示する。フリーのライターたちは、執筆した記事の難易度や達成したアクセスに従って原稿料を支払われる仕組みになっている。
 同様のコンテンツ作成型メディアとしては、米Demand Media や Associated Contentなどのベンチャー企業がそれなりの成果を上げている。Associated ContentのCEOはグーグルの元検索チームのエンジニア。グーグルの検索を知り尽くしているので、検索されやすいコンテンツを作成するのが得意なんだという。これらのベンチャー企業のビジネスモデルをより大きな規模で実現しようというのが新生Aolということになる。

参考記事;AOL to Introduce Algorithm-Generated News Stories and Topics
AOL’s New Robo-Content Strategy Is Actually Smart

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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