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いつアップデートされたのか知らないけど、先日iPhoneのGoogleを使ってルノアールを検索したら、検索結果の一番上がルノアールの最寄店舗だった。多分GPSの位置情報を参考にして検索結果を表示することに対して僕自身が許可したんだろう。いつ許可したのか忘れたけど。
でもこれって本当に便利だ。だってモバイル機器でお店の名前で検索するときって、そのお店のチェーンを経営する会社の企業案内を見たいから検索しているんじゃなくて、近くのお店を探しているから検索するケースが圧倒的に多いから。
日本の大手企業が提供するサービスでは、こういうふうにはいかない。必ず「GPSによる位置情報を取得し、サービス業者に提供してもいいですか」と聞いてくる。「はい」というボタンを押してから、GPSで位置情報を取得するから、数秒以上かかる。かったるくて仕方がない。
プライバシーを侵害しないでおこうという配慮なんだろう。また実際に、毎回こういった確認をしないと「位置情報を取得してプライバシーを侵害された」っと苦情を寄せてくるユーザーもいるんだろうとは思う。でも新しいサービスを始めれば、そういう苦情はつきものなんだ。電話が普及し始めたときも、交換手が盗聴するんじゃないか、と電話サービスに対してケチをつける人がいたという話をどこかで聞いたことがある。でもほとんどすべての人は、プライバシー侵害の心配よりも電話の利便性を重要視した。だから今日、ほとんどすべての人は電話を使っているんだ。
位置情報サービスもちょっと考えれば、毎回毎回確認を取るという作業がサービス低下につながることは分かるはずだ。それでも確認を求めてくるというのは、ユーザーに喜んでもらいたいという気持ちより、だれからも責められたくないという官僚的な考え方が先に立っているからじゃないのか。