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The Business InsiderのWhy The Apple Tablet Will Succeed While All Others Have Bombedという動画から。英語だけど、7分くらいのものなので、興味のある人はどうぞ。
Piper Jaffrayのシニア・リサーチ・アナリストのGene Munster氏をゲストに迎えて、Appleのタブレットについていろいろ質問している。
で肝心のなぜほかのタブレット型PCが全部鳴かず飛ばずなのに、Appleタブレットが成功すると思うのかという質問に関しては、次の3つを挙げている。
(1)使い勝手のよさ。iPhoneを見ても分かるようにAppleは秀逸なユーザーエクスペリエンスを作るのがハンパなくうまいし、やはりみなここには期待しているということ。
(2)iTunesストアを既に持っていること。確かにこれはほかのメーカーには真似しようがない。「うちはハードメーカーだから」と自分で自分の仕事を定義し狭めてきた結果、まったくAppleに対抗できなくなったメーカーがいかに多いことか。
(3)エコシステムを構築しているから。多分これはAppStoreのことを言っているんだろう。サードパーティと共存共栄できるプラットフォームを持っているということなんだろう。
Appleタブレットの想定ターゲット層は、先進的ネットブックユーザーと見ているようだ。性能的にはネットブックというより、ノートパソコンに近いようだけど。
僕自身一番おもしろいと思ったのは、Appleは電子書籍にはあまり興味を持っていないだろうというMunster氏の読み。僕自身もAppleは書籍出版の業界にそれほど収益性を認めていないという発言をどこかで目にしたことがあるんだけれど、やはりそうなのか。USでも書籍出版の業界は業界の構造、秩序が複雑で、IT企業にとってちょっと付き合いが難しい存在のようだ。だから新聞、雑誌系の会社、自分でコンテンツをタブレット向けに作り変えようというようなところとだけ、当面は協力してやっていくようだ。
ということもあり、やはりAmazonのKindleオープン化はApple対抗というより生き残りに不可欠というエントリーに書いた通り、当面はKindleとAppleタブレットは対抗の構図にはならないと思う。