- STORES.jp、アイテム写真をプロカメラマンが撮影してくれる無料サービスの提供を開始【三橋ゆか里】 - 2013-01-24
- あの人のiPhoneの中がのぞけちゃうアプリ“Zwapp” - 2011-06-09
- スマートフォン時代のグルメ検索サービス、位置情報×写真で楽しむ“Spoon!” 【三橋ゆか里】 - 2011-06-04
地域のレストランやショップの割引情報を提供する”Groupon”、”LivingSocial”といったサービス。それぞれのサービスで同じディールが紹介されているとは限らないし、どっか一箇所でまとめて見たい。そんなニーズに応えてくれるのが、ニューヨークで昨年12月に立ち上がった”Yipit” です。
“Groupon”を含む60以上のサイトの割引情報をまとめ、ユーザの場所や趣味にあったディスカウントだけを教えてくれる。またその他にも、独自に新聞やブログ、ツイッター、メルマガといったあらゆるところから情報を引っ張ってきます。自分の欲しい情報、例えばレストランやヨガクラスのディスカウント情報だけを指定して受け取ることも可能。1日1回、自分が登録したジャンルのディスカウント情報がまとめて送られてきます。また、Yipitから届いたメールのクリックやサイト内検索などのログを参考に、自分の好みに合ったメールを徐々に作ってくれる仕組み。Foursquareとも連携させることができるので、普段チェックインしている場所近辺のディスカウント情報を知ることもできちゃいます。
対応している都市は、ニューヨークやサンフランシスコなど10都市。ローンチ当初は5都市だったので、わずか3ヶ月ほどで倍に増えてますね。これが東京にもあったらスゴク使えそう。”Yipit”は、UIもシンプルでよく出来ているという印象。無駄な情報はないし、ディスカウントでいくら節約できるのか、ディスカウント終了までの時間なども表示されます。ユーザ登録も、メールアドレスと自分の住んでいる都市を選択するだけでとっても簡単。迷いようがないし、サイト全体を通して誰でも使える作りになっています。
ニューヨークで、いま現在アクティブなディスカウント情報は1,838件。情報収集を自動化してしまえば、情報はいくらでも増やせることができるし、ユーザの趣味趣向を反映するフィルタの精度をあげれば、かなり使えるサービスになりそう。人気が高まりつつある地域や位置情報を使ったサービスは増える一方です。”Yipit”が他とどう差別化していくのか。いまAPIも試験中なんだそう。またビジネスモデルも気になりますね。”Yipit”のようなアグリゲータが、位置情報サービスの普及に貢献してくれる部分は大きいと思う。今後もウォッチしていきます。
肩書きウェブディレクター。ディレクションの他、翻訳やライティングなど、フリーでお仕事してます。ツイッターIDは”yukari77“。
個人で運営している【TechDoll.jp】というサイトで、海外のテクノロジー、ソーシャルメディア、出版、マーケティングなどの情報を発信しています。目指せタイムリーな情報発信!
これまで雑誌のECで→UIデザインのコンサル→ウェブ制作会社などを渡り歩いてきました。そこで得たスキル、人、全部かけがえのない財産。幸せの方程式は、テクノロジー(UI, IA..)×マーケ×クロスカルチャー×書く・編集。いま一番夢に近いとこにいる。
詳しいプロフィールはこちら。