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急激に成長しているスマートフォンの写真共有サービス“instagram”。長いβ期間を経てリリースされたサービスは、わずか6日間で10万ユーザを獲得した。ユーザにとってinstagramは、日常の何気ない瞬間をおさめた写真にワンタップで魔法をかけて人に共有できるサービス。右の写真は、長崎のハウステンボスから空港に向かうフェリーの中で撮った夕日。今では、“listagram”なんてサービスも出てきていて、ユーザがinstagramに投稿した写真を一覧でみることができる。例えばわたしがこれまでに撮った176枚のinstagram写真はこんな感じ。
企業やブランドにとっての“instagram”
instagramは徐々に企業やブランドからも注目され始めている。例えば、MTVは@MTVというinstagramのアカウントを作成して、グラミーでリアルタイムに撮った写真をユーザに共有。その他にも、2011年1月末にリリースしたハッシュタグ機能を活用したプロモーションが増えてきているそう。
ハッシュタグ機能はツイッターのそれとまさに同じで、ユーザは写真のタイトルやコメントにハッシュタグをつけることができる。そのハッシュタグをタップすると、同じハッシュタグをつけられた写真一覧を見ることができるというもの。ブランドは、既存ファンにビジュアルコンテンツを提供する新たな場を得たことになる。さらにinstagramの検索機能を使うことで、新しいファンの発掘もできる。
instagramのハッシュタグを活用するブランド
ハッシュタグ機能のリリースに際して、instagramはいくつかのパートナーと契約をしていました。ハッシュタグを活用したそれぞれのキャンペーン内容は以下の通り。
“Charity:Water”は、発展途上国に安全でクリーンな水を提供することを目的に活動するNPO団体。彼らは、ユーザに水の写真に#charitywaterというハッシュタグをつけてもらうことで、活動の認知度向上を狙う。
Pepsicoの一部門である“Brisk Iced Tea”は、ユーザに#briskpicというハッシュタグをつけた写真を投稿してもらった。さらに、中から選ばれた写真は、SXSWカンファレンスでお披露目されるカンに印字されるというキャンペーンを実施中。これまでに1,500枚の写真が投稿されているそう。
“Red Bull”もinstagramを活用中。今週、ハッシュタグ#redbullwinterの勝者を発表した。ユーザの写真に“Like”したりコメントすることもマメにやっているんだとか。
“instagram”の類似サービス
instagram、出るぞ出るぞと言われてるAndroidアプリはまだ出ていない。私はいじったことがないけれど、Androidの類似サービスに“PicPlz”がある。他に、相互フォローできる友達の数が50人に限定された写真共有サービス“Path”も。豪華な投資家メンバーでサービスリリース時に話題を集めたサービス。使い始めたときは友達が増えなくて寂しかったのだけれど、最近アクティブなお友達とつながったら、いっきに楽しくなった。
instagramの現在のユーザ数は200万人。1日に投稿される写真の数は、290,000枚。他国と比べても日本のユーザは多いといわれてる。写真共有ならではの、言語の壁も越えて繋がれる感覚を楽しんでるユーザも多いはず。ブランド側の活用も含め、今後の展開に注目していきたい。
【参考記事】Mashable
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