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サービスが開始された直後はその斬新さゆえに反発する声が大きかったが、プライバシー問題さえ解決されればGoogleのストリートビューが非常に便利なサービスであることは万人が認めるところだ。「駅からの道順は何を目印にすべきか」「お店には駐車場がありそうか」「周辺の雰囲気は?」ー。写真ならではの情報量でこうした問いに答えてくれるので、Googleストリートビューが不可欠なツールになっている人も多いことだろう。
そんな便利なストリートビューだが、問題点がある。360度撮影できるカメラを搭載した専用自動車が乗り入れることのできる場所以外の風景を撮影できないということだ。小さな路地には入っていけないし、地下街も無理。美術館や博物館、デパートの中も撮影できない。
しかし近い将来には、ストリートビューならぬ屋内ビューのようなサービスが可能になるのではないか。そんな期待を持たせてくれる実験やツールが、米シリコンバレーで開催中の位置情報サービス関連カンファレンス「Where2.0」で幾つか紹介された。
Where社という位置情報サービス系のベンチャー企業の幹部Mok Oh氏は、シリコンバレーのマリオットホテルの廊下などの写真を撮影し、ストリートビューの屋内版とでもいうべきインタラクティブなパノラマビューをわずか2時間で作成したという。
こうしたパノラマビュー作成のための写真撮影の自動的化、効率化に向けた実験も行われている。マサチューセッツ工科大学などが行っている実験がそれで、ARドローンと呼ばれるヘリコプターの玩具で屋内のパノラマ写真を撮影するというもの。ARドローンはカメラを搭載したハイテク玩具で、コンピューターによる制御が可能。ARドローンは1台数万円で玩具としては高価な部類に入るが、こうした画像撮影のための機材を1から開発することを考えれば非常に安価。Oh氏は「これで世界中のどんな建物の内部でも撮影できる。位置情報サービスが新しいパラダイムに入る」とその可能性の大きさを指摘する。
またiPhoneを使って撮影した動画をストリートビューのようなパノラマビューに変換できる無料ツール「Uscapeit(ユースケープイット)」がWhere2.0の基調講演で発表された。iPhoneを360度一回転させて撮影した動画をUscapeitのサイトにアップロードするとサイト側がパノラマビューに変換してくれるもの。店舗やレストラン、不動産業などが利用できそうなツールだ。
試しにWhere2.0の会場のパノラマビューを作ってみた。アップロードしてからプロセシングに少々時間がかかったが、ビックリするくらい簡単に作れた。ここに貼り付けられればいいのだが、そうした機能がないみたいなのでこちらのページでご覧ください。