Geeks on a Plane: South America 行って間違いなし!今すぐ行くべきです!【Matthew Romaine】

寄稿

[読了時間:3分]

TechWaveの英語イベント「1000 English Speakers」で審査員もつとめているmyGengo CTOのMatthew Romaine(マシュー ロメイン)さんが、あのGeeks on a Planeの一行として南米を旅したときのレポート。現地の起業事情に加え、グルメの話も。(本田)
※Geeks on a Planeについては、本文下の解説か、http://geeksonaplane.com(英語)で。

Matthew Romaine
(@quanza)

1305580712-geeks-plane-thumb 先日、Geeks on a Plane(以下、GoaP)初の南米の旅に、すばらしい起業家や投資家と共に参加する機会に恵まれた。南米の3カ国4都市を10日間で巡り、現地の起業家たちに出会った。オープンマインドとちょっとした期待を持って参加したが(もちろん、スタートアップ企業の人間なので準備に割ける時間はほんのわずかだったが)どの都市にもすぐにでも戻りたいと思う程、忘れられない体験に恵まれた。

幅広いギーク仲間

 これまでもキューバ、ビルマ(現ミャンマー)、そしてヨーロッパのほぼ全ての都市を旅してきたが、強烈さ、多様性、そして学んだものの多さという点においても、今回の旅はこれまでで一番だったと言える。何度もの(しかも立て続けの!)夜中2時の寝酒と朝4時の出発のおかげで、ほぼ全ての睡眠を飛行機やバスの中でとった。その移動時間でさえ、多様な参加者の間で起こるあまりにも興味深い会話によって睡眠時間にならないことがあった。リクライニングシートで商談がまとまったケースまで、いくつかあったようだ。キャッシュに飢えた起業家から裕福な投資家まで、このグループは今回訪問した都市同様、経済面においてのみでも、本当に幅広い人々で構成されている。このGoaP参加者はの多様性は、間違いなくこの旅を面白くした要素の1つである。


 これらの都市については既にたくさんの本で書かれているので、それぞれの地について、食とスタートアップ文化に焦点を当てて、いくつか個人的な見解をシェアしたいと思う。それぞれの都市を比較するため、いくつかのポイントを考えてみた。各都市での滞在は長くて3日間(時には1日ということも!)だったため、現地については1%くらいしか分かっていないと思ってもらって良いだろう。これらの評価はとても「狭い」第一印象に基づいている。また、個人的な食の好みにも大きく左右されている。

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ブラジル サンパウロ&リオデジャネイロ

 飛行機の上から1900万人が住むこの都市を見た時、文字通り空いた口が塞がらなかった。そして次に、驚く程多様性のあるブラジルの人々に、とてもわくわくした。常に地図を片手に固まっている観光客でない限り、現地の環境にすぐに溶け込むことはそう難しくないだろう。

 食事の中では特に、到着当日に食べたステーキランチがおいしかった。ブラジル人が好きだと思われるジューシー肉の焼き方は、まさに私の好みそのものだ。一緒にいたベジタリアン(少なくとも3人はいた!)がかわいそうになったが、実はこの旅の終わりには私もそのベジタリアンの1人になっていた。

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 サンパウロとリオデジャネイロの起業家コミュニティは、@bedyや@yurigitahyのような熱心な推進者とサポーターにより、活気に溢れていた。滞在中に行われたメインのテクノロジー・イベントは参加者がとても多く、@aceleradoraや@dttgのような、前途有望なベンチャー企業に出会うことができた。ただ、ブラジルは雇用税が高く、スタートアップにとっては大きな壁となりそうだ。また、ブラジルのビジネスにおけるグローバル・アプローチは日本での経験を思い出させる。現地の市場での成長幅が大きいため、他と比べると「グローバル化」にまだそこまで興味がないのだ。

(5段階評価)
食事:5
スタートアップの環境:4
強み:人口の多様性、スタートアップに対する強い興味とサポート
弱み:国内にフォーカスしていることと、高い犯罪率
個人的ハイライト:カイピリーニャ(カクテル)のバラエティが豊か!

チリ サンティアゴ

 驚くべきことに、サンティアゴが最もインパクトが薄かった。恐らく、一般的な大都市とそれほど変わらない気がしたからだろう。サンティアゴはきれいな町で動きやすく、フレンドリーな上に気候も最高だった(ラッキーだっただけかも知れないが)。

 チリが恵まれているのは、大統領のセバスティアン・ピニェラが以前起業家であり、現地の起業家を応援するためのポリシーやプログラムを築いていることだ。スタートアップ・チリ(http://www.startupchile.org/)もその例の一つだろう。

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 とても短かったサンティアゴ滞在でのハイライトは、ファースト・チューズデイ(http://www.firsttuesday.cl/)がスポンサーを務めたパーティだ。そこでWelcu(http://welcu.com/)の創設者たちに出会うことが出来た。WelcuはmyGengo(http://ja.mygengo.com/)のサービスの1つ、String(http://ja.mygengo.com/string/about)を使って彼らのサービスの翻訳者を管理しているため、私に会うことを楽しみにしてくれていた。もちろん、私だって同じだ。また、myGengoも資金提供を受けている500スタートアップ ファミリーにも入ることになったのだ。Welcuは500スタートアップが資金提供をする初めての南米スタートアップ企業となった。

(5段階評価)
食事:3
スタートアップの環境:5
強み:政府の起業家に対する素晴らしいサポート環境
弱み:「シティ・ライフ」に限られている
個人的ハイライト:大統領セバスティアン・ピニェラとの面会!

アルゼンチン ブエノスアイレス

 あぁ、「南米のパリ」ブエノスアイレス。この頃には参加者全員が疲れきっていたので、一カ所に2泊以上できたことがとても良かった。現地の起業家たちに会ったということ以外に特別な理由はないのだが、ブエノスアイレスでは、とてもポジティブな雰囲気を感じた。彼らは自分たちのプロジェクトについてとても情熱的なプレゼンテーションを行い、常に楽しそうに話していた。アルゼンチンの資本主義は分かりやすく、両替所でさえ「あと50ドルで、もっと良いレートになりますがいかがですか?」と売り込んでくるほどだ。

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 ブエノスアイレスのハイライトは、まだ新しい「メトロポリタン・センター・フォー・デザイン」だろう。美しくて内部は広く、オフィスや起業支援スペースがある。ブラジルのように、雇用法はスタートアップにとって厳しい問題の1つだ。特に、アルゼンチンでは創設者以外が社の株を所有することができないと知った。インセンティブ報酬として従業員持ち株制度を導入することができないということだ。

(5段階評価)
食事:5
スタートアップの環境:5
強み:奮起させる起業環境、デザインセンター、シティ・ライフ
弱み:法的な不確実性と限られたインセンティブ制度
個人的ハイライト:パレルモソーホーの散策

まとめ

 この旅行で投資家から現地の起業家までたくさんの人に出会うことにより、myGengoの役割やポテンシャルを再確認することができた。myGengoが現地のスタートアップやビジネスに大きな影響を与えられると、すぐに感じられた。実際、参加者について現地のメディアで取り上げられたことが何度かあったのだが、myGengoでその記事を翻訳して、イベント終了前に仕上げたために全員読むことができた。その記事を書いた記者は言うまでもなく、とても興奮して喜んでくれた。GoaPでは以前に2度日本を訪問している。また日本を訪れる日もそう遠くないかも知れない。

【Geeks on a Planeとは】
 シリコンバレーと世界の起業家、技術者、投資家やブロガーのビジネス旅行&文化交流プログラム。世界中の起業家やギーク(オタク)と出会い、お互いの経験を学びシェアし、テク系、スタートアップ系、そしてソーシャルなイベントやカンファレンスに出席またはホストする。すばらしいギークとすばらしいギークがお互いに出会い、楽しい時間を共有することを目的としている。

 投資家Dave McClureによって始められたプログラムだが、世界中のたくさんの方の協力によって成り立っている。

【歴史】
2009年:
6月7日~16日 東京、北京、上海
9月18日~10月2日 DC、ロンドン、アムステルダム、ベルリン、プラハ、パリ
11月1日~5日 ホノルル
12月15日~22日 東京

2010年:
5月21日~6月3日 上海、北京、ソウル、シンガポール、東京

著者プロフィール:Matthew Romaine(マシュー ロメイン)

アメリカ人の父と日本人の母との間にボストンで生まれる。幼少時代からアメリカ北東部、ロンドン、東京といった都市で日本語と英語を使い分けながら生活。スタンフォード大学卒業後東京へ戻り、「日本のグローバル化をサポートしたい!」と自分の一つの目標として翻訳プラットフォームである株式会社myGengoを設立。時々「@quanza」でつぶやいている。

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