非同期ボイスコミュニケーションの新境地「Jumvo」8月9日15時に公開【増田(@maskin)真樹】

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[読了時間:2分]

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 相手の都合にあわせて処理できる電子メールがこれだけ普及したのに、わざわざ電話の留守電に「○○です。お電話下さい。ガチャ」というメッセージ残す人がいる。留守電を再生する手間をかけさせた上に、電話をかけさせ、さらに通話で拘束をする、、、なんという時間の奪い方だろうと思う。要件を入れればどれだけ時短になるか。電話のインターフェースで、メールのように非同期で対話することができればいいのに。そんな、ありそうでなかった、ボイスコミュニケーションの新サービスが明日8月9日(火) 15時にリリースされる。

 その名も「Jumvo」。スマートフォン向けアプリを多数輩出してきたジェネシックスが企画開発したiOSアプリケーションだ。facebookアカウントでログインし、アドレス帳から知り合いを選択。上の画面のように通話する感覚で声を吹き込むと、相手にボイスメッセージが届いたことが通知される。折り返しのメッセージを吹き込めばテキストチャットのようにその履歴が表示される仕組み。無料でダウンロードできる。




 Jumvoのコミュニケーションは、電話のようなライブ通話とは違う感覚だ。例えば「みんなが集まっているから、声が聞きたくて電話してみた」というような “今” が重要視される用途では、やはり電話をかけるほうがいい(ボイスを残すなら、むしろ留守電の方が適しているように思える)が、ライブでなくてもいい(非同期でも構わない)要件、何らかの対話が求められる要件ならJumvoのほうがいい。以下のように対話の履歴が残るだけでなく、個人対個人以外に、複数人対個人、複数対複数という対話でも活用できるからだ。

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時間をまたがった「声の対話」

 しばらく使用していると、電話や留守電では成立しなかったような声のコミュニケーションの良さを実感できるようになる。「声の電子メール」というような感覚。日中、仕事や学校の間といった通話することができない時間に、大切な人や家族と非同期で声の対話をすると、その価値を感じる。

 このJumvoは、「新しい電話」として発案された。スワヒリ語の挨拶「Jumbo」の読みを使い、ボイス(Voice)アプリなので「bo」を「vo」にしてサービス名とした。言語に関係がないサービスなので、海外展開を視野に入れ、当初から100万人ユーザーを想定してサービスをローンチする。より多くの電話利用者に価値を感じてもらいたく「カフェでJumvo禁止といわれる規模に育てたい」と開発メンバーは語る。

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Jumvoは、画面上に出てこない操作が中心となるサービスで、それを補佐するため画面があります。ですからプロトタイプから始めて、動くものを目の前にしながら手書きの企画資料などを大量に作成し、理想像に近付けていきました。

今回ようやくリリースにこぎつけたのはiOS版のみですが、他のデバイス対応を急ぐよりは、まずはJumvoがもたらす「体験」を完璧なものにしたいと思ってます。

ですから、マネタイズのことは、この体験がある程度に広がるまでに置いておこうと思います。将来、規模が確保できたら、evernoteのように容量で課金や、もしくは追加機能を買ってもらうみたいのはありかもしれません。

 この体験は、おそらく多くの人に衝撃を与えるだろう。「電話」に固執する日本のビジネスマンには拒否反応を示す人もいるかもしれないが、利用者が増えれば、いずれ浸透するのではないかと感じる。やはり声は大切で、それが便利になるのであれば拒否する理由はなくなるからだ。

■ 関連URL
・Jumvo.com
http://jumvo.com/
・いよいよ来週、無料ボイスメッセージングアプリ「Jumvo」リリース! « ジェネシックスブログ
http://genesixdev.wordpress.com/2011/08/05/%E3%81%84%E3%82%88%E3%81%84%E3%82%88%E6%9D%A5%E9%80%B1%E3%80%81%E7%84%A1%E6%96%99%E3%83%9C%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA/

・株式会社ジェネシックス | genesix
http://genesix.co.jp/

蛇足:僕はこう思ったッス
一般的に聞き馴染みのない “同期” ・ “非同期” という言葉を筆者が使い始めたのはおよそ10年前 (当時執筆した書籍)。ブログの基本的システム CMS (コンテンツ・マネジメント・システム)が汎用的となり、誰もがワープロ感覚でコンテンツ配信ができる土壌が形成された頃のこと。「誰かが公開した記事」に対し、その読者が時間を置いて「その記事に対する意見等を記事としてして配信する」という非同期にコミュニケーションが成立するようになると感じたからだ。反する “同期” とは、電話のように、一方が呼び掛け一方が同じ瞬間に応じるミュニケーションのこと。非同期コミュニケーションの利点は、相手を時間で拘束しないこと。機能的にほとんど同じ留守電は、相手を拘束する道具として使われるので嫌いなのだが、Jumvoには未来を感じる。まずは家族や仲間と利用を促進していきたいと思う。

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 コードも書けるジャーナリスト。イベントオーガナイザー・DJ・作詞家。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら地方で成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。 / ソーシャルアプリ部主宰。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。

メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・詳しいプロフィールはこちら


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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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