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米人気ブログメディアMashableは、あと数時間後に発表になる新型iPhoneに人工知能が搭載されると報じた。人工知能は米Appleが昨年4月に買収した音声認識技術のベンチャー企業Siriの技術をベースにしたもので、「Assistant(アシスタント)」という機能としてiPhone5に搭載されるという。実際に同機能を使った人から得た情報として報じた。AppleはいずれiPhoneにSiriの技術を搭載すると見られているが、今回発表のiPhoneに搭載されると明言しているのは今のところMashableだけ。Mashableは記事の最後で「今回の発表は新しいコンピューティング革命の始まりだ」と興奮気味に書いている。
この情報はTechWaveで今日の正午に流した今夜のApple発表はがっかり?びっくり?【湯川】 : TechWaveという記事の「びっくり」の部分。午前中の時点では「憶測」というレベルだったが、午後になってMashableが断定調で報じたため、米のテックブログ界隈では大きな話題になっている。
Mashableは9/22のFacebookの発表イベント直前にも「Facebookは生まれ変わる。ソーシャルネットワークの進化に心の準備をしたほうがいい」という記事を執筆。少々煽り気味かと思われたが、Facebookの発表内容はMashableの指摘通り画期的なものだった。結果としてMashableのブランド力を高める記事となった。(関連記事:あと数時間でソーシャルが変わる、Facebookが変わる。開発者会議F8まもなくスタート【湯川】】 : TechWave、Facebook新機能はメディア業界再編を一気に進めるか【湯川】 : TechWave)
正午の記事から機能部分を再掲すると次の通り。
「ロマンチックなイタリアンレストランはどこだろう」とiPhoneに向かって声を出せば、幾つか候補を示してくれる。そのうちの一つを選んで「このレストランで明日の夜二人で予約を取って」と話かけると、予約サービスを通じて予約してくれる。「食事のあとは映画が見たいんだけど、話題の映画を上映しているところは?」と聞くと、レストランの近くの映画館の上映時間を探してくれる。「この週末、何か面白いことしたいんだけど、何かない?」という漠然とした質問でも、ユーザーの居住地を認識しているので、その周辺のイベントを表示してくれるという。また前後の会話の流れも認識しているので、「サンフランシスコ周辺では?」という質問でもイベントに関しての質問であることを認識し、サンフランシスコ周辺の週末のイベントを表示してくれるらしい。「酔っ払ったんで、家へ連れて帰って」というような命令でも文脈を理解して、タクシー会社のウェブサービスにアクセスし、現在地と自宅住所を自動的に入力し、タクシーを呼んでくれるのだという。
米国のテック系ブログメディアとしてはこれまでTechCrunchが有力だったが内部の紛争で有力ブロガーが相次いで抜け出したことから、代わりにMashableに注目が集まっている。New York TimesもMashableを絶賛する記事を出したばかり。Mashable, Once a One-Man Blog, Gains Clout in Social Media – NYTimes.com 期待が高まっているところなんで、そんな中で飛ばし記事は書かないと思うんだけどなあ。