審査員も思わず総立ちした注目のアプリ「Facematch」がスゴイ 【増田(@maskin)真樹】


[読了時間:2分]

PushButton

アプリFacematchの画面。ソーシャルグラフの中の “気になるあの人” をチェックする

 学生を対象とした開発イベント「ブレークスルーキャンプ 2011」の審査を勝ち抜いた12チームの決勝プレゼン大会が9月16日に開催された。次々に学生スタートアップのプレゼンテーションが繰り広げられる中、審査員席で筆者はもちろん、隣に座っていたMOVIDA JAPANの孫泰蔵氏までもが立ちあがった。オオオオッー! 会場にもどよめきが広がり、その場にいた200名近いオーディエンスは画面に釘付けになった。

 その作品の名は「Facematch」(フェイスマッチ)。東京工業大学 合田武広氏、早稲田大学 伊香賀淳氏、東京電機大学 太田真明氏、大阪工業大学 張巧実氏、名古屋芸術大学 大橋弦也氏ら5人によるチームによるプロジェクトだ。主張したいメッセージはひとつ。とてもシンプルにまとまっているのが印象的だ。

気になる人ともう一歩近づくためのアプリ





 Facebookに登録されている知り合いと、その先のソーシャルグラフ上で気になっていた異性をチェックするのが基本的な使い方。相手も “気になっている” に登録している場合、二人で使えるクーポンが発行されるなどのサプライズが発動する。

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 インターフェイスはとてもシンプル。異性の写真だけが、次々に表示される。そこに気になる人がいたらハートボタンを押す。

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 気になる範囲は、知り合いの知り合いにまで広がっているため、「以前の会合で知人が連れてきたあの人」と探すことも可能。

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 ボタンを押しただけでは、相手に伝わるわけではないのだが、「もし、相手も気になってくれていたらどうしよう」というドキドキ感がある。ここが、総立ちのキモといっても過言ではない。

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 両想いの場合に起動するクーポン発行画面。プレゼントを支援する機能や気になる情報を入手する特別機能の提供も考えているとのこと。マネタイズはバナー広告が基本だが、この気になるを活用した部分、そして両想い後のイベントが収益獲得のチャンスとなるということだ。

 ブレークスルーキャンプの審査では、異性ネタということに留意しながらも、メッセージが絞り込まれている点が評価され優勝を勝ち取った。その後日本で開催されたSFNetTech JapanNightの最終予選でも、彼らは英語によるスピーチでも最終選考に残り、来る11月3日のサンフランシスコで北米投資家らを前にプレゼンテーションをする予定となっている。

 現在、Facematchチームは渡米に向けた準備をしつつ、11月のiPhone版リリースに向け日々、開発作業に注力している状態だ。どんなスタイルで開発を進めているか、次回お伝えしようと思う。

【関連URL】
・Facematch.jp
http://facematch.jp/
・日本人を前進させた2か月間、IT界のトキワ荘「ブレークスルーキャンプ2011」が終了 #btcamp
http://techwave.jp/archives/51701051.html

蛇足:僕はこう思ったッス
Facematchのアプリの良さは彼らのチームワークそのもののように思える。非常に深い議論を進めつつ、バランスの良いところに重点をしっかり置いてくるため無駄が少ない。開発作業に関する意欲もとても高く、産み出す力がある。これまで開発経験があるわけではないため、当然荒けずりな部分もあると思うが、真摯な姿勢を崩さず、悩みつつ邁進するのがFacematch。取捨選択というリスクを取り、チャンスを生む、チームによるクリエイティブのベストプラクティスをフォローしているかのようだ。

★彼らは11月3日のサンフランシスコでのイベントに向け渡米の準備をしています。ただ、学生にとっては渡航費が高額で苦労しているので、チャリティを開催しています。よろしければご協力下さい。http://www.facebook.com/event.php?eid=114174608692428

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら地方で成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。emacs使い。イベントオーガナイザー・DJ・作詞家。 / VANGUARD、ソーシャルアプリ部ラボメン募集! TechWave Labs主宰。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。
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maskin

Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭から国内外のソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを経験。。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、ネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。直近では通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のIT系メディアであるスペインの「Softonic」に参加後、2016年からTechWave第三章として新興メディアの開発を再スタート。国内最大規模のスタートアップ&B2Bイベント「アプリ博」のオーガナイザー。

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