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忙しい子育て中の夫婦の典型的な悩みと言えば、写真。遠く離れた両方の両親に孫の写真を見せてあげたいのだが、何かいい方法はないか。そんな話をよく耳にする。
新サービス「フォトクル」は撮った写真をメールするだけで、プリント写真を希望の住所に郵送してくれる。
料金は月額525円で、15枚までの写真プリントと月2回の定期配送をしてくれるというシンプルなアイデア。15枚撮影しなくても、余った権利は翌月に繰り越しされる。
メール件名を写真の中に印字してくれるのも便利。スマートフォン、フィーチャーフォン(ガラケー)、パソコンなどで使えるという。
以下、サービスの概要を発表文からコピペ。
■サービス情報
・名称 フォトクル~写真来る生活~
・URL http://photokul.com
・サービス開始日 2011年12月14日
・利用料金 月額525円(税込)
月15枚までプリント可能(未使用の場合180枚までくりこしあり)
上記を超えた追加プリントは1枚20円
・配送 月二回、メール便での定期配送。
毎月14日、末日の前日までの注文を、通常3~6日程度でお届け。■ビットクルー合同会社について
社名: ビットクルー合同会社
本社所在地: 東京都中央区銀座4-13-16若月ビル2階
代表者: 中野知彦
事業内容: インターネット関連事業■無料おためしキャンペーンの詳細
フォトクルのサービス開始を記念して、「無料おためしキャンペーン」を実施します。
初めての登録で「無料おためしキャンペーン」の利用を希望した方に限り、最初の締切日から11日目までに解約すると、利用料金がかかりません。(無料おためしキャンペーン利用中は1枚20円の追加プリント機能が利用できません。)「無料おためしキャンペーン」は2012年1月末日までの予定です。
最近は、スタートアップの新アプリ、サービスのコンテストの審査員をさせていただくことが多いんだけど、シリコンバレーで流行っている旬なサービスをちょっと改良したようなものばかりで、ちょっとうんざりしているところ。
なのでこういうアナログチックなサービスのほうがかえって新鮮。ARもGPSもLBSもゲーミフィケーションもテレプレゼンスも、なんでもいいので、使えるサービスを作ってほしいと思う。
さて若い夫婦が田舎の両親に孫の写真を送りたいというニーズは確実に存在する。僕も田舎の母親にデジタルフォトフレームをプレゼントした。でも問題はメールを送信するのがちょっと億劫なこと。毎日送ってたのが、2日に一度になり、気がつけば、もう何週間も送っていないということになる。母親のほうは、たまにしか新しい写真が送ってこなくなると、節電のために電源を切ることになる。僕の方は、写真を送ってもすぐに見てくれていないのなら、すぐに見せようという気になれない。悪循環。そしてついには写真を送らなくなる。
周りにも同じような経験をした人が何人かいた。デジタルフォトフレームはほこりをかぶるようになり通信費がもったいないので解約した、というのが典型的な結末だ。
「フォトクル」もメールで送るという面倒な部分は残るんだけど、写真が実際に印刷されて郵送されて届くというのがいい。確実に見てくれるからだ。高齢者には絶対に紙のほうがいいと思う。
「フォトクル」のアイデア自体、シンプルなんで下に見る人もいるかもしれないけど、実際にプリントし郵送するというロジスティクスの部分をコストパフォーマンスを追求して作るのって大変だろうし、実際にサービスを作り上げた実行力は素晴らしいと思う。
さて僕は使うかというと、使わない。というのは母親のさらなる電脳化を目論んでいるからw。うちの母親はiPad2を使い倒している電脳ばあちゃんなんだけど、iCloudで僕のiPod touch、MacBook Airとアカウントを共通にしたので、iPod touchで撮影した写真は何もしなくても電脳ばあちゃんのiPad2に自動的に送信される。メール添付、送信の手間もないわけ。これは本当に便利。じいちゃんばあちゃんの電脳化を目論むか、アナログで押し通すか、2つに1つだと思う。