88世代が送る新感覚サービス – 話題の記事を自動タグで整理、Evernoteっぽい進化の可能性もある「Vingow」がクローズドベータ版を公開 【増田(@maskin)真樹】

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[読了時間:2分]

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特定のキーワードのタグを選択すると、ソーシャルメディア上で注目されている記事がタイル状に表示される。全ての記事は自動でタグ付けされる仕組み

 生まれは1988年。現在23歳で学習院大学4年生の米重克洋氏が代表取締役社長 兼 CEOを勤めるJX通信社は12月20日、新感覚の情報プラットフォーム「Vingow」のベータリリースを行った。サイトでメールアドレスを登録した先着1万名を対象としたもので、Amazon KindeFireやiTunesカードが当たるキャンペーンを行っている。

ありそうで今までとは違う世界観




 Vingowは、一言でいえば情報収集エンジン。自分の関心のあるキーワード・タグを選択しておくと、情報が自動で絞り込まれてくる仕組み。業界に長くいる人は「なんだ、検索すればいいじゃん」とか「昔かあるブログのタグ検索と何が違うの?」と思うかもしれないが、記事ソースはソーシャルメディアで注目さているものに限定しておりノイズも少ない、かつ全てのタグは独自の解析技術によって自動に付与されるため、“タグを選択するだけ” という簡単な操作で情報を漏らすことなく収集できるという仕組みなのだ。

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 情報収集は、基本的にタグを選択しておけば、あとはそこに流れるタイムラインを見るだけ。気になった記事はその大元のページを開いたり、お気に入りに保存しておくこともできる。情報やタグごとに絞ったり、購読しているタグ全体をチェックすることも可能で、タグそのものを検索することもできる。

 ブラウズについては、PCのウェブブラウザからの利用では情報はタイル状に表示されるが、スマートフォンの場合は、リスト形式に切り変わるなどフレキシブルなUIになっている。

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 実際に使ってみると分かるが、今まであったブログのタグ検索とは異なる価値に気がつくだろう。そう、ちゃんと欲しいと思っていた記事が集まってくるのだ。米重克洋氏いわく「記事の文章情報を解析する際、登場する名詞の判定をするわけですが、タグのフォロー数や記事が読まれている頻度などの要素を使ってより高度な情報として蓄積しています」とのこと。

 現在、収集できるのは記事情報のみだが、対応する情報の種類を拡大する考えで、2012年明けには画像が利用できるようになる。また、広告を含めたコンテンツの提供も考えており、2012年3月頃にはテレビ番組表などのコンテンツを随時追加される見込だという。

 いろいろな機能がある中で、筆者が注目したのは「メモ」である。単に “タイトル” と “メモの文章” を保存するだけのものだが、これにも自動タグが付けられるため、メモを投稿するだけでその内容に関連する情報を収集することも可能。また、蓄積したメモは、Vingowの利用価値を向上するデータとして応用されるため、「記事収集→メモ追加→記事収集、、」というサイクルの中で、ユーザーの利便性を向上させる要素として機能するというのだ。

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メモを登録したところ。入力した情報から自動でタグを付与してくれる

 メモと情報収集は切っても切り離せないもの。日本ではEvernoteなどのような蓄積型サービスの人気が高いが、Vingowのように収集と蓄積をカバーしたサービスが実用レベルで浸透すれば、大きな飛躍の可能性も出てくるように感じる。

19歳(大学1年)で起業

 88世代の米重氏がJX通信社を設立したのは19歳の時。大学1年生の時のことである。その時は「広告・販売促進ソリューション事業」「クロスメディア開発&サポート事業」を展開していたが、Vingowの企画をスタートさせてからはサイバーエージェントベンチャーズとネットエイジを引き受け先とする第三者割増増資をしてこの事業に注力している。

 88世代がどういう感覚なのか、一重に説明することは出来ないが、少なくとも幼少の頃からPCやインターネットに触れ、成長と共に「それが当然」という前提で新規事業を考えてきたのだということを感じさせられる。生まれたばかりの新サービスはまだほどほどの完成度だが、至るところに宝石の原石が輝いているように思えてならない。

【関連URL】
・vingow [ビンゴー] make you smart.
http://vingow.com/
・twitter・ソーシャルメディアでの宣伝・プロモーション|JX通信社
http://jxpress.net/

蛇足:僕はこう思ったッス
米重氏との対話の中で、僕はこれは「メモを書く」をメニューの最上部においたほうがいいと提案した。当然、タグをクリックするだけで記事を絞り込めるインターフェイスの方がより多くの人に使ってもらえると思うのだが、それよりもこのVingowの世界観を誰にでも解るようにするUI/UXの実装が急務のように思えた。それができれば、日本発の情報収集整理エンジンとして世界で評価されることもできるように感じている。マネタイズの部分は広告と、グループで使用する際に価値がある機能を有料プランとして提供する方針のようだ。もっとリアルに、強くて大胆なイメージを持ってVingowには成長してもらいたい。

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。codeが書けるジャーナリスト。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら場所に依存せず成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。スタートアップ支援に注力。自らもプロジェクト立ち上げ中。イベントオーガナイザー・DJ・小説家。 大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。コラボしてくれる人、会社募集中。

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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