「Beatrobo」衝撃のリリースから一夜明け…CEOファウンダー浅枝大志氏インタビュー 【増田(@maskin)真樹】

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「ようやく日本から世界に出られるサービスを自分で考えて生み出すことができたのが嬉しい」と語るbeatrobo CEOファウンダー 浅枝大志氏の喜びの笑み。リリース記事の反響が大きかったとTechWave忘年会場まで掛け付けてくれた

 ソーシャル音楽視聴サービス「Beatrobo」が12月20日にリリースされ、当日のソーシャルメディアにはまさに旋風が吹き荒れるような状態になっていた。Facebookページは1日で10000以上の “いいね!” がクリックされ、ユーザー数も公開初日で数万規模にまで増加したとみられている。

 TurnTableという先行者やPicotube.tvなどの派生サービスはあるものの、利用者目線でチューニングして独自の世界観を出しつつ、世界で普及されるレベルに仕上げた点に評価が集まっている。

自分の企画で世界に行く




 beatrobo CEOファウンダーの浅枝大志氏は、2006年仮想空間「セカンドライフ」を筆頭としたアバター関連事業を手がけるメルティングドッツを創業。それ以外にもMyGengoの立ち上げ期のサポートや、Playspanの日本担当、KLabのCheerzプロジェクトにも関与するなど幅広い活動をしてきた。

 その中で、あえてbeatroboを新会社として立ち上げた理由を浅枝氏は「ベンチャー扱いされないからです」と言う。

 「現在のスタートアップ支援の勢いに乗るためにも、新規事業コンテストなどに出場してPRするためにも新会社の方がいいと思いました。アメリカのスタートアップコンテストなどでも設立2~3年以内に制限しているところが多いので。あと、資金調達面でもそうですね」とのことで、beatroboは浅枝氏にとって大きなチャレンジとなるもので、幸先の良いスタートが切れたことが大きな追い風となる可能性が出てきていると言う。そんな彼に、beatrobo立ち上げの経緯と今後について話を伺った。

・TechWave: 「仮想空間&アバター関連の事業をやられていましたね?」
・浅枝氏:セカンドライフ関連事業とウェブリンの日本展開を手がけた後、FacebookやTwitterは普及し初めるのですが、それは目に見えた未来だと思っていたので、この業界では面白くないと悶々とした日々を過ごしていました。

ただ、これじゃいけないと、これまでのビジネス経験と英語力方面の能力を使うべく海外事業コンサルなどをするのですが、やっぱりクライアントワークなので再び悶々とした日々を過ごしてたんです。この企画を思いついてからは人生が楽しい」。

・TechWave: 「なぜ、beatroboだったのでしょうか?開発のきっかけを教えてください」
・浅枝氏: 「AKBとK-POPとExile以外最近の曲を知らない自分に気づいたんです。学生時代はCD貸し借りをしてたりしたのに、なぜ今しなくなったのか?みんながオンライン音楽サービスをやればできるのに、なぜみんなやらないのか?

そう考えたときに、誰もが手軽にまず参加できる環境を作ってみようと思った。結局みんながいることが面白いわけだから」。

・TechWave: 「beatroboの目ざすところとは?」
・浅枝氏: 「レイジーミュージックラバー(受身型音楽視聴者)がオンライン音楽サービスに参加してくれるようになることです。

それによってすべての人達がオンラインベースで音楽をソーシャルに楽しめるようにすること。聴きたいものが完全に定まっている10%のミュージックラバーは環境を与えられれば何でも自分で開拓していく。(これが既存の音楽サービス)しかし多くは流れてくる音楽を受身で聴く90%のレイジーミュージックラバーたちなので、グローバルにこの層の掘り起こしをしたいと思っています」。

・TechWave: 「開発において注力したところとは?」
・浅枝氏: 「モバイル展開を前提にすべてを開発した点ですね。ステージの横幅はiPhoneの横幅と同じになったりしています。あとはロボットたちの動き、プレイリストの動作等はすべてHTML5で開発しています」。

・TechWave:「国内外でUI/UXの評価が高いですが、海外の人が担当しているのですか?」
・浅枝氏: 「企画、コーディング、UI/UX、ロゴ、アバター、100%日本人です。日本人でもアメリカ人でも理解できるインターフェースをiPhoneが作れているんだから、同じようにグローバル向けに最初から作ればいけると思いました。ちなみに日本語版の公開の予定はしばらくありません」。

・TechWave: 「今後の予定やマネタイズ(収益化)について教えてください」
・浅枝氏: 「モバイル版の投入ですね。あとはLOVEとロボット呼び出しの通知機能の追加などを予定しています。SXSW 2012でブース出展をすることも決定しています。

マネタイズについては何らかの付加価値を提供するプレミアム課金やバーチャルアイテムなどを計画しています。また、ビートロボでは友達のロボがいったりきたりするのですが、そのロボにアーティストの新曲を持ったロボットを登場させるといったロボット広告というもの考えています。ユーザー数については、1年以内には世界100万ユーザーを目指したいですね」。

【関連URL】
・友人と同じ部屋にいるように音楽を楽しめる「Beatrobo」が最高の完成度でローンチしたよ
http://techwave.jp/archives/51719917.html
・Beatrobo
http://www.beatrobo.com/
・Beatrobo facebookページ
http://www.facebook.com/Beatrobo

蛇足:僕はこう思ったッス
昨日、関係者限定で開催したTechWaveの忘年会に掛けつけてくれた浅枝氏には以前から「音楽とITでイベントやりたいんですー」と話をしていた。浅枝氏からは「音楽のサービスが出る」とは聞いていたものの、beatroboがリリースされて本当にワクワクした。beatroboを筆頭に、いろいろなサービスをやられている人とITx音楽イベントをやることで、何かを打破できるんじゃないかと思うわけです。この発想に大いに賛同してくれた浅枝氏は「ニコファーレでやりたい」といっているのですが、予算的にいけるかなー、という状態。支援者/スポンサー絶賛募集中です!

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。codeが書けるジャーナリスト。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら場所に依存せず成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。スタートアップ支援に注力。自らもプロジェクト立ち上げ中。イベントオーガナイザー・DJ・小説家。 大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。コラボしてくれる人、会社募集中。

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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