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寄稿してくれたのは、「Life is Tech !」という教育プログラムを主宰し、テクノロジーを学ぶことで自己表現や社会との繋がりを身に着けていく子供たちを側で見てきた、株式会社ビスチャーの小森勇太さん。
次の世代に向けて自分たちに何が出来るか、考える、あるいは行動するきっかけが掴める日になると思います。(本田)
小森勇太
(@obachama)
中高生向けIT教育プログラム「Life is Tech !(ライフイズテック)」は、教育とテクノロジーの祭典、「Edu×Tech Fes 2012(エデュテックフェス)」を開催する。
教育におけるテクノロジーの役割とは。テクノロジー界から見た教育の役割とは。それぞれの分野に見識のある方々をお呼びして、存分に語っていただき、日本のIT教育を盛り上げていくというのが趣旨。
登壇者は、
・元google日本法人会長 村上憲郎氏
・慶應大学 中村伊知哉教授
・脳科学者 茂木健一郎氏
・東京大学 三宅なほみ教授
・RainbowApps 渡部薫氏
・MOVIDAJAPAN代表取締役 孫泰蔵氏
・ドワンゴ取締役 夏野剛氏
・Evernote株式会社会長 外村仁氏
(※登壇順)
イベントは、村上氏の「グローバルで生き抜くための必要な力」について語ってもらうところからスタートし、中村先生に「デジタル教科書」、茂木氏には教育観を述べていただいたあと、健康計算機アプリで有名になった灘高校のTehu君とスーパー女子中学生とトークセッション。
そのあと、三宅先生には「学習の観点でみたIT教育」、渡部氏に先進的なインターネット教育を、孫氏には「世界に通用するエンジニアになるには」、夏野氏には「モバイルと子供たち」について、そして、エバーノート外村会長から「シリコンバレーからみた日本のIT教育」について語ってもらう。最後に、Life is Tech ! 代表の水野雄介からの挨拶でイベントは幕を閉じる。
日本のIT教育は、今どのくらい進んでいるのだろうか?
最近、iPadを導入し活用している中学・高校がメディアに取り上げ、スマートフォンやタブレットを使ったワークショップ、プログラミングを無料で教えるサイトなど少しずつ活動が盛んになってきたように思う。我々の行っているiPhoneアプリ開発などのキャンプLife is Tech ! への中高生の参加も増えてきている。
しかし、欧米では、テクノロジーを直接教えたり、活用する様々な教育のプロジェクト、サービスがローンチしている。それに比べれば、まだまだ日本の活動は遅れているといわざるを得ない。
普段、子供たちに接し、つくづく思うのは、子供たちの可能性が無限であること。好きなことに夢中になる彼らは、どんどん道を切り開く。Life is Tech ! に来る子供たちは、クラスでは、スポーツ万能な人気者の影に身を潜める内向的なタイプが比較的多い。アニメ、ゲーム、ニコニコ動画ラブな子たちだ。彼らの中には、あまり周りの評価などに左右されないマイペースな子もいる。
そんな彼らだが、アプリ開発などのモノ作りを通じて、どんどん変わっていく。アプリ開発を覚える→家族友達に自慢する→次は、もっと多くの人が使ってもらえるアプリをつくろうとなる→そのためには、企画、デザインやUIを自分目線ではなく、他の人の目線で物事を考える。という好循環が生まれ、社会との関わりの楽しさまで気づく子供たちもいる。この記事にあるような高校生の高橋君もその一人だ。
TechWaveの記事を読まれている方には、テクノロジーの重要性は釈迦に説法だと思うが、日本の現状を見渡すと、子供たちはテクノロジーを学ぶ場、テクノロジーを通じて自己表現をする仕組みが圧倒的に足りていないのである。
私たちのやっていることは、まだまだ日本にとって小さなことだが、日本中でさまざまなIT教育のプロジェクトが巻き起こり、大人も子供もIT教育の必要性を感じて、どんどん行動を起こしたのなら、明るい日本も見えてくる。
このイベントは毎年行っていく予定。IT教育のムーブメントに一石を投じられれば本望である。ぜひ、多くの人が参加し、ここから巻き起こる熱を感じて欲しい。
【イベント詳細】
日時:5月27日(日)12:45~19:00(受付12:00)
会場:東京大学 伊藤謝恩ホール(本郷キャンパス)
※最寄り駅:本郷三丁目駅、東大前駅
社会人・大学生:前売り3500円 当日券3800円
中高生:無料(30名まで)
お申込方法:http://www.et-fes.com/2012/ の参加フォームより
イベントページ:http://www.et-fes.com/2012/
お問い合わせ先:ピスチャー株式会社 Life is Tech!運営事務局 info@pieceture.com
早稲田大学理工学部卒業後、人材組織コンサルティング会社に入社。営業、マーケティング職を経験。『エンターテイメント×採用』の商品開発を行い、企業の採用戦略の新しい形を創る。
その後、ピスチャー株式会社を代表水野雄介とともに設立。現在は、副代表として、ライフイズテック!のブランディング、プログラム開発などを担当。採用企画立案や、ワークショップデザイン、研修講師などを行う。個人的な活動として「リアル脱出ゲーム」などのコンテンツディレクターも行っている。
著者 アカウント http://twitter.com/obachama
Life is Tech ! アカウント http://twitter.com/life_is_tech