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わたくしTechWave編集長湯川鶴章が主宰する勉強会グループTechWave塾が鹿児島県肝付町で合宿を行いました。過去最大級といわれる台風に襲われ最悪の天候の中での合宿だったんですが、地元肝付町のみなさんの暖かい歓迎の中、非常に実りのある合宿となりました。
肝付町は鹿児島県の大隅半島にある人口1万8000人の町。鹿児島空港から車で2時間以上もかかる非常に不便なところにあります。でもそのおかげで本州の大都市周辺の「田舎」と呼ばれるところに比べると観光色がまったくなく、手つかずの自然が残っています。そこには非常にゆったりとした時間が流れていたりいます。
TechWave塾が肝付町で合宿をすることに決めたのは、肝付町役場の中窪悟さんが熱心なTechWave読者ということで、九州テレコム振興センターの牛島清豪さんを通じて「ぜひ肝付町で合宿を」とお声がけをいただいたからです。
実際にはきもつき情報化推進ウィーク2012というイベントに参加する形で、町内の高山小学校で5,6年生を相手にわたしが講演させていただいたり、休校となっている川上中学校で行われた推進化ウィークのイベントで地域活性化について町民のみなさんと熱く議論させていただきました。
空気感が違う癒しの空間
肝付町に着いて最初に感じたことは、ここは空気感が違う、ということでした。うまく言葉では表現できないのですが、本州の「田舎」と呼ばれるようなところとはなにか雰囲気が違うのです。
そのことは一緒にいったオカッパ本田も感じたようで「どこかアジアの自然豊かな島にきたような感じですね」と語っていました。
うまく表現できないので、NPO法人きもつき情報化推進センターというNPOが運営しているサイト「きもつき情報局」にあった動画を下にはりつけておきます。ぜひ全画面表示してヘッドホンで鶯の声を楽しんでみてください。
少子高齢化という問題を世界に先駆けて解決するワクワク感
最後に推進化ウィークで、TechWave塾丹波の横田親(よこた・いたる)さんが講演した内容が個人的に刺さったので、簡単に紹介しておきます。
少子高齢化は日本だけの問題じゃなく中国を含む世界の多くの国で今後直面する問題です。この問題の中で地域を活性化し人々を活き活きさせる方法を見つけることができれば、その方法は日本に遅れて少子高齢化が進む国々の手本になるはず。つまり日本で地域活性化に取り組むことは、世界の問題を解決することにつながります。
世界を救うという設定のゲームに、胸を躍らせプレーする人が多くいます。自分の取り組みが世界を救う可能性があるということで、ワクワクドキドキ感を楽しめるんです。でもそれはゲームの中の世界。地域活性化に取り組むことは、リアルの世界で世界を救うことにつながります。考えようによってはゲーム以上にワクワクドキドキするプロジェクトかもしれません。
横田さんはそういう話をしてくれました。ただこれは非常に難しい問題で、一人ではとても達成できない。仲間が必要になる。仲間を集い、仲間と共同プロジェクトを推進する上に最適なのが、インターネット、ソーシャルメディアというツールなのだと横田さんは訴えます。
ソーシャルがキーになることはおぼろげながら分かっていますが、具体的な「世界を救う」解決策はまだ見えてこないのが現状。でもだからこそ横田さんの言うように、これは残りの人生を賭けていいほどにワクワクドキドキするプロジェクトなのだと思います。
最終日は台風一過。空が大きい!人生は楽しい!
写真はすべて副編集長の本田正浩が撮影。さすがプロ。