- 自分が死んだとき何を残したいですか?:MIT 石井裕教授 「未来記憶」【梶原健司】 - 2013-02-26
- 使い途もそれぞれ – 徳島で花開くIT企業のサテライトオフィス事業【本田】 - 2012-12-25
- ガイドブックじゃ物足りない?アジア地域で350以上のユニークな旅行体験ができる「『Voyagin(ボイジン)』」が本日リリース【三橋ゆか里】 - 2012-12-19
本人の依頼を受け、信用情報機関に登録されているクレジットカードなどの利用情報を代行取得し、スコアの判定をしてくれる「myCredit(マイクレジット)」が10月1日にリリース。開始3日間の申し込み件数が500件以上(株式会社マイクレジットによる当初見込みの5倍以上)と、上々の滑り出しを見せている。
その結果は、世界中の金融機関てで採用されている基準でチェックされ、利用者は自分のスコアを確認出来るただけでなく、スコアを改善するためのアドバイスも受けることかが可能になる。
今まで、ほとんどの消費者は自分の信用情報を知ることがなかった。そのため、ローンを組む際など、一方的に貸し手だけが借り手の情報を知っている不均衡な状態で契約を結んでいた。しかし、マイクレジットによって、今後、消費者に有利な情報を得ることが出来る。
株式会社マイクレジット代表のラッセル・カマー氏によると、こういったビジネスは欧米で盛ん(myficoやcredit expertが有名)であり、アメリカでは年間2000万人分のクレジットレポートが提供されている。日本には7000万人の信用情報が登録されているそうで、同社では、2-3 年後に年間50-100万人の利用者を見込んでいる。
また同氏は、クレジットスコアを元に業者がローンをオファーしてもらえるオークション構想も披露してくれた。これが実現されると、スコアの高い人にはより有利なローンが提供されるようになる。
自分の財務状況を知ることは健康診断に喩えられる。年に1回は使ってもらい、お金の使い方をチェックしてみるといいだろう。利用料は、11月末まではキャンペーンで1000円(信用情報機関)。それ以降は3500円となっている。
信用調査会社(CIC)の大きな役割の一つは、クレジットカード会社間でブラックリストを共有することで、貸し倒れリスクを防ぐこと。そしてもう一つは、個人が自分の信用情報を確認することだ。
不勉強ながら、信用情報を本人が知れること自体を私は知らなかったのだが、株式会社マイクレジットはソーシャルレンディング「Aqush」を運営するエクスチェンジコーポレーションの関連企業であり、金融ベンチャーとして、そういった情報の取り扱いノウハウに長けていた。また、ベンチャーだけに、金融業界のしがらみに囚われることもなかった。こうした要因が、誰も手を出そうとしなかった領域のビジネスを可能たらしめた。
また、米・英・加・印・日と多国籍メンバーが集まる同社は、日々、世界で使われているサービスと日本とのギャップをどこよりも知っている立場にあり、マイクレジットを立ち上げるにふさわしい体制が整っていたとも言える。
私も早速使ってみたが、webでの申し込み~本人による信用調査会社への電話~ピンコードの登録~レポート完成まで30分程度と簡単に済んだ。肝心のスコアは、私が最も使っているクレジットカード会社が信用調査会社へ提供している情報が、数カ月前のものまでしか伝わっていなかったようで、そのためとても好成績のスコアだった。
写真家、広義の編集者。TechWave副編集長
その髪型から「オカッパ」と呼ばれています。
技術やビジネスよりも人に興味があります。サービスやプロダクトを作った人は、その動機や思いを聞かせて下さい。取材時は結構しっかりと写真を撮ります。
http://www.linkedin.com/in/okappan
iiyamaman[at]gmail.com